断線カッターで切断し車で運搬 1カ所で最大1600キロ被害も
宮城・福島・栃木の3県にある太陽光発電所から大量の銅線ケーブルを盗んだとして、カンボジア国籍の男4人が窃盗の疑いで追送致された。被害は5トン以上、金額にしておよそ980万円にのぼる。
追送致されたのは、カンボジア国籍の男4人。警察によると、4人は共謀のうえ、去年4月から8月にかけて、3県にまたがる太陽光発電所5カ所で、銅線ケーブルを盗んだ疑いがもたれている。
発電所ごとの被害は、1カ所あたり300キロから多いところでは1600キロに及び、合計で5トンを超える銅線が盗まれていた。4人は現場で断線カッターを使ってケーブルを細かく切断し、車両で持ち去っていたという。
警察の調べに対し、4人はいずれも「売却して換金した」と容疑を認めており、すでに懲役2年4カ月から4年の実刑判決を受けている。このうち2人は判決を不服として控訴しているという。
警察は、類似の手口による他の犯行との関連も視野に入れ、捜査を続けている。