宮城県登米市で計画されている市役所を兼ねた複合施設をめぐり、熊谷市長は7月29日、改めて、複合施設の白紙撤回を目指す考えを示しました。

登米市 熊谷康信市長
「建設計画については、いったんリセットしたうえで、全くのゼロスタートのラインから現在、そして未来の登米市民に向けた最善の登米市の行政インフラを計画していきたい」

問題となっているのは、登米市役所を兼ねた複合施設の建設計画です。

熊谷市長は今年4月、白紙撤回を掲げて現職を破って当選。公約通り、6月、関連予算を全額削除する補正予算案を提出しました。

しかし、撤回に反対する市議から計画を元に戻す修正動議が出され、可決されていました。

29日は市から議会に対し、設計事業者などの公募を8月再開した場合、財源となる合併特例債の発行期限の2030年度までに工事が完了する見通しが示されました。

熊谷市長は物価高騰などで事業費が148億円から増額する懸念があるとして、改めて白紙撤回を強調しましたが、合併特例債を生かすべきだとする市議との議論は平行線を辿りました。

熊谷市長は計画の継続か撤回か「早急に判断する」としつつも、判断時期については明言を避けました。

仙台放送
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