ロシアのラブロフ外相は28日、モスクワ近郊で開かれた若者向けのイベントに登壇し、「ロシアは歴史上初めて、西側諸国全体と単独で対峙(たいじ)している」と強調しました。
ラブロフ氏は、第一次・第二次世界大戦では同盟国が存在していたとしたうえで、「今は自国の力だけで戦っている」と述べ、現在の国際情勢の厳しさを訴えました。
また、ウクライナが加盟を望むNATO(北大西洋条約機構)が日本を含むアジア太平洋地域にも影響を広げているとして、「新たな脅威だ」と指摘し安全保障上の懸念を示しました。
一方でアメリカに関しては、「トランプ大統領は現実主義者で戦争を望んでいない」と評価し、「ロシアはアメリカやヨーロッパ諸国との対話にも常にオープンだ」と語りました。