人工呼吸器やたんの吸引などを日常的に必要とする子供たちがいます。そうした「医療的ケア児」が大人になっても安心して医療を受けられるようにと、医療スタッフを対象とした勉強会が開かれました。

勉強会には、医療的ケア児の訪問診療に取り組む田中総一郎医師の呼びかけで、医師や看護師などおよそ80人が参加しました。

「医療的ケア児」は重い障がいや病気があり、人工呼吸器やたんの吸引を日常的に必要とします。

宮城県内には780人以上いるとされますが、通院や入院先が限られ、小児科医に負担が集中。大人になってからの「かかりつけ医」が見つからない「移行期医療」の課題が深刻化しています。

勉強会には小児科医だけでなく、成人期の医師や看護師も参加しました。実際に人工呼吸器を装着するなどして、必要な知識や対応を学びました。

総合診療科の医師
「受け手が慣れていない部分もある。どんどん連携して学んでいきたい」
「小児科医などと困っていることや、目標を共有しようという仲間を作ることが大事だと思った」

あおぞら診療所ほっこり仙台 田中総一郎院長
「小児の間に大事に思ってきた患者さんが20歳になっても30歳になっても、同じように生き続けてほしい。納得のできる生き方ができたらいい」

仙台放送
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