小児がんで全盲となった少女の母親が、小学校の教師に対し、難病などをかかえるきょうだいがいる子供への支援を呼びかけた。

■難病の子の母、教師たちへ“きょうだい”の支援呼びかけ
小原絢子さん(36):治療とか闘病生活は、なかなか経験できないものでして、かといっていつそっち側に転ぶかというのは、人生の中で分からないものだと思います。
神戸市で講演を行った小原絢子さん(36)。
聞いているのは現役の教師たちだ。
絢子さんの次女・佳純ちゃん(5)は、1歳の時「網膜芽細胞腫」という小児がんを患い、視力を失った。
絢子さん:こっちこっち!
佳純ちゃん:真っ暗だ。何も見えない。

■次女の闘病中、長女に苦労をかけたと思う…
絢子さんは、佳純ちゃんの入院期間中、闘病生活を支えるために長女の蒼生ちゃん(6)を両親の家に預けた。
小原絢子さん(36):入院中、病院から電話をすると、急に声を聞いて泣き出すこともあった。妹の方にどうしても手がかかってしまうので、上の子に苦労をかけることが多かった。

■些細なことでも気付いてもらえたら
絢子さんは蒼生ちゃんに寂しい思いをさせた経験から、難病などを抱えるきょうだいがいる子どもを、家庭だけでなく社会でも支えてほしいと訴えた。
小原絢子さん(36):心のSOSは親としてはひいきめで見てしまうので、どんな些細なことでも、先生方に気づいていただけたら。

■子供のSOSを見過ごさないために…
講演を聞いた蒼生ちゃんの小学校の校長:(蒼生ちゃん)にそういう背景があって、すごい寂しい思いして辛い思いしてきたことは全くわからなかったので、他の子供たちもそういう背景を必ず持ってるという気持ちを持った上で接していくっていうことはすごい大事だと思う。
子供たちのSOSを見過ごさないためにー。
できることが、まだある。
(関西テレビ「newsランナー」2025年7月25日放送)
