福島県郡山市の小学6年生、斎藤優太さんと悠陽さんの双子兄弟が挑むのは縄跳びの世界大会。金属製ワイヤーの縄を使う「ジャンプロープ」で、二重跳びのリレーに息を合わせて臨む。競技歴はわずか1年だが、息の合った双子ならではの強みを武器に世界の舞台に立つ。
怖くて最初は跳べなかった
斎藤優太(さいとうゆうた)さんと、弟の悠陽(ゆうひ)さん。身長135センチ、顔も体格も似ている2人は、郡山市の小学校に通う11歳の双子の兄弟だ。

そんな兄弟が打ち込んでいるのは、制限時間内に跳んだ技の難易度や回数を競う「ジャンプロープ」。金属製のワイヤーでできた競技用の軽い縄を使うため、スピードだけではなく、縄を操るテクニックも必要だ。悠陽さんは「当たるとけっこう痛いです。こわくて最初は跳べませんでした」と話す。
競技を始めて1年 世界大会へ
多い日には一日3時間跳び続けることもあるという2人。本格的に競技を始めて1年ほどだが、二重とびをリレー形式でつなぐ「スピードペアリレー」の種目で、世界大会への出場が決まっている。

兄弟をサポートするのは、母の紀巳代(きみよ)さん。「優太はお兄ちゃん気質というか、比較的慎重で、でも意外と大雑把な所もある。弟は、意外と几帳面な感じ」と2人の性格を語る。
ライバルであり欠かせない存在
陸上や体操など、どんなスポーツでも最大の「ライバル」としてお互いを高め合ってきた2人。母・紀巳代さんは「なわとび競技以外でも、お互い最大のライバルだけど、でもやっぱり2人いないと成り立たない部分もたくさんある」と話す。

兄弟で挑む初めての大舞台に、兄・優太さんは「双子っていうところで、息を合わせて跳べる。世界大会でベスト3になって、85回ぐらいずつ跳びたい」と話し、弟・悠陽さんは「フライングしないようにミスをしないように気をつけて、楽しんできたい」と話した。

30以上の国と地域から約2600人の選手が出場予定の世界大会は、7月27日に神奈川県で開幕。息のあった兄弟のスピードリレーに注目だ。
(福島テレビ)