タイ軍は、カンボジアとの国境地帯で地雷を踏んだ兵士1人が重傷を負ったと発表しました。
相次ぐ地雷の爆発で、両国の緊張が高まっています。
タイ軍によりますと、カンボジアと領有権を争う国境地帯で23日、巡回していた兵士1人が地雷を踏んで右足に重傷を負ったほか、爆発の衝撃で4人が胸の圧迫感や耳鳴りを訴えているということです。
7月16日にも同様の爆発があり、兵士1人が左足を切断する重傷を負いました。
タイ政府は、地雷はカンボジア側が最近埋めたものだと主張していますが、カンボジア政府は否定しています。
地元メディアによりますと、タイ軍は相次ぐ地雷の爆発を受けて、周辺の国境検問所に加え、観光名所となっている係争地の2つの寺院遺跡についても、24日から閉鎖するということです。
タイのプムタム首相代行は23日、カンボジア駐在のタイ大使を召還し、タイ駐在のカンボジア大使を帰国させる意向を表明していて、対立がエスカレートしています。