テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが特技のイラストを使って天気の豆知識を解説するコーナー。今回は「台風の卵の発生工場」をテーマにお伝えする。

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23日午前、日本の南の海上で、「台風7号」が発生した。さらに、フィリピン北部付近にある熱帯低気圧が台風へ発達する見込みで、発生すれば台風8号となる。さらにさらに、その南に熱帯低気圧がもう一つできそうだという。まさに南の海上は台風の卵の生産工場のような状態となっている。

その原因として考えられているものは「モンスーン・ジャイア」というもの。「モンスーン」が季節風、「ジャイア」が渦巻きということで、「季節風の渦巻き」が影響していそうだという。なじみのない言葉なので、詳しく見ていこう。

23日正午の衛星画像を見ると、日本の南海上に大きな雲の塊=「台風7号」がある。その南側がモンスーンの通り道になっていて、太平洋高気圧周辺の東寄りの風が合流することによって、大きな渦巻きが出来上がっている。大きな渦巻きの中で、小さい渦巻き=台風の卵が次々に発生しやすい状態となっている。

気になる「台風7号」の進路だが、この後、西寄りに進み、24日、25日に沖縄や奄美で雨風が強まりそうだ。その後も大陸へと進み、宮崎への直接の影響はないと見ている。

ただ、間接的には影響がありそうだ。この後の予想を見ていくと、台風が南の海上を進むことで宮崎県には東寄りの風が吹き続けそうだ。その東風に乗って雨雲の材料が流れ込み、日曜日にかけて、雨脚が強まったり、雷が鳴ったり、そうかと思えば、日差しが届いたりと、変わりやすい空模様が続いていきそうだ。特に25日金曜日は、雨量がまとまるかもしれない。最新の予報を確認して欲しい。

(テレビ宮崎)

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