2024年12月、日本被団協にノーベル平和賞を授与したノルウェー・ノーベル委員会のフリードネス委員長が初めて長崎を訪れ、「被爆地でとても心を揺さぶられ、被爆者や町全体から多くを学んでいる」と述べました。

ノーベル委員会のフリードネス委員長は23日午後、長崎市の爆心地公園で原爆落下中心地碑に花輪を捧げ、犠牲者を追悼しました。

この後、原爆資料館を約1時間かけて視察しました。

フリードネス委員長
「(資料館の展示を見て)言葉を失うような何をしていいか分からない、と思いにかられた」

そして芳名録に「私たちは被爆者の声を通して、核兵器は二度と使われてはならないと世界に訴えてきた運動を評価した」などと記帳しました。

午後5時からは、長崎の被爆者4団体の代表や関係者と面会しました。

「再会できてうれしいです」

日本被団協の代表委員で長崎被災協の会長、田中重光さんとはオスロでの授賞式以来、約7カ月ぶりの再会です。

フリードネス委員長
「とても心動かされ、多くを学んでいる」「1945年の核攻撃の非人道的行為がどういったものか学んだ」

フリードネス委員長は、被爆者のたくましさも被爆地で強く感じたと述べ、世界中の人が一度は広島・長崎に来て学んでほしいと話しました。

一行は24日に長崎を発ち、7月27日に都内(上智大学)で開かれるイベントに登壇する予定です。

テレビ長崎
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