2025年3月に岡山市南区で発生した大規模な山林火災から、7月23日で4カ月です。被災した農園では火災を乗り越え、育てたスイカが収穫の時期を迎えました。
たわわに実ったスイカが畑一面に広がります。岡山市南区にある清水八勝さんの農園では、きょうからスイカの収穫体験が始まりました。
清水さんのスイカは吊り下げる方法で栽培されていて、中には13キロを超える大玉もあり、抱えるのも一苦労です。
早速、収穫したスイカを食べた子供たちは…。
(子供は)
「甘くておいしい」
「3個以上食べられる。おいしいから」
この農園は25年3月23日に岡山市南区で発生した大規模な山林火災により、畑の一部や倉庫が焼ける被害を受けました。
(2025年3月当時の清水八勝さん)
「スイカはまだこれから。苗はこれからだが、その種はここに置いていた。それもみんな焼けてしまった。大事な種だったのに・・・」
7年程前から毎年育てていたというスイカのタネも火事の影響で全滅。それでも清水さんは諦めませんでした。火事のあった翌月にはホームセンターで苗を集め、2024年よりも多いという約250個のスイカを育てました。
(清水八勝さん)
「火災に遭って全部燃えてしまったのを一から積み重ねてきた。なかなかこういう経験はできる人はいない。本当に貴重な経験」
農園には火事の爪痕がまだ色濃く残っていますが、23日は訪れた多くの人の笑顔が広がっていました。
(体験に訪れた人は…)
「心意気が伝わってくる。植物を愛してそれを食べる人を喜ばそうと思いながら一生懸命されている姿には敬服する」
「山の緑が元に戻って、清水さんもますます元気になって、みんなが喜ぶ。収穫が叶えられたら」
スイカの収穫体験は8月中旬ごろまで楽しむことができるということです。
(清水八勝さん)
「とにかく目先のことを一つずつ処理していく以外なかった。だけどまだ生きている。大丈夫。(来年(2026年)以降も作り続ける?)当然。毎年良くなっていくように頑張る」