アメリカとの関税交渉の合意についてです。自動車への関税は25%から15%に引き下げ、コメは輸入の割合を拡大する内容です。地元企業とコメ農家の反応を取材しました。
(ウイングバレイ 晝田眞三理事長)
「先行き不透明という状況があったと思うが先が見えるようになりつつある」
岡山県内12の自動車部品メーカーなどが加盟する協同組合で理事長を務める晝田さんです。今回の合意では自動車の関税は25%の追加関税率を半減し、既存の税率2.5%を加えて15%となります。
(ウイングバレイ 晝田眞三理事長)
「工場をアメリカに作るとかいう自動車メーカーが出てくる可能性が十分あったがここで冷静に今一度立ち返ってというタイミングにはなる。日本の車はアメリカでは評価が高いので評価を維持できる販売台数にしてもこれまでのレベルで取り組んでほしい」
岡山県奈義町の6ヘクタールでコメを生産する小阪さんです。コメの輸入割合を拡大するという今回の合意内容に思いは複雑です。
(滝川ファーム 小阪四郎代表)
「コメが足らないということで今年度、値段が上がっているが、農家は赤字経営で大変だった。生産する人は大変な苦労をしている。トランプさんになった途端に自国第一主義と言われても、民主主義国家をうたってきたアメリカが自国第一主義に舵を切るというのはいかがなものかと思う。アメリカだって主食米は輸入しないのに、日本だけに押し付けるのは自分勝手」
急転直下の合意でしたが岡山、香川の産業、農業にとっても大きく影響を及ぼす内容ですからしっかり見ていきたいと思います。