「ルフィ」などと名乗り、フィリピンから広域強盗を指示したとされるグループ幹部の男に、懲役20年の判決が言い渡されました。
東京地裁前から、フジテレビ社会部・大熊悠斗記者がお伝えします。
白のワイシャツにグレーのズボンの姿で出廷した小島被告は、判決が言い渡された瞬間、真っすぐ前を向いて落ち着いた様子で判決内容を聞いていました。
小島智信被告(47)は、特殊詐欺事件のほか、2022年に東京・稲城市などで起きた3件の強盗事件で実行役を集めた罪などに問われています。
これまでの裁判では、検察側の証人として出廷した別の幹部の藤田聖也被告(41)が小島被告について、「組織のナンバー2で金庫番をしていた」などと証言していて、検察側は懲役23年を求刑していました。
東京地裁は23日の判決で、「大きな犯罪組織を円滑に運営し、その活動を継続・拡大するために重要な役割を果たしていた」などと指摘し、小島被告に懲役20年を言い渡しました。
このグループの幹部として逮捕・起訴された4人のうち、裁判が開かれたのは今回の小島被告が初めてです。
――今後の裁判のポイントは?
今後については、他の幹部らの裁判でグループの実態がどこまで明らかになるかが焦点となります。
ただ、他の幹部3人の裁判が始まるめどはまだたっていないということで、グループの実態解明にはさらなる時間を要するものとみられます。