岡山市北区青江の金属製建具工事業の「装巧社」が7月19日に事業を停止し、事後処理を弁護士に一任したうえで、自己破産申請の準備に入ったことが、民間の信用調査会社の調べでわかりました。負債は約3億8000万円とみられています。
民間の信用調査会社、帝国データバンク岡山支店の発表によりますと「装巧社」は1976年設立の金属製建具工事業者です。
県内の大型建築物の金属建具工事を主体に、屋根や板金工事などを手がけ、地元ゼネコンからの受注を中心に事業を展開し、2003年4月期には年売上高 約14億5200万円を計上していました。
しかし、2012年にいまの代表に交代後、従業員の退職が相次ぎ、施工能力が低下。受注の減少を余儀なくされ、2024年4月期の年売上高は約3億5900万円にまで落ち込み、5期連続で赤字を計上して、財務内容は債務超過の状態が続いていたということです。
最近も既存得意先からの受注回復がみられなかったほか、外注依存による施工体制からの脱却が図れず、収益改善が進まないことから、事業の継続を断念したということです。
負債は約3億8000万円とみられています。