小学4年生の佐藤千咲芸さん(さとう・ちさき 10)は7月21日、名古屋市名東区でイベント「ちぃフェス」を開催しました。イベントでは、夏休み明けに命を絶つ子どもが多い現実を知り「自分を嫌いにならないで」という思いを込めたバレエ作品『しゃぼん玉』を披露しました。

■小学1年でチャリティーを成功させると…

小学4年生の女の子・佐藤千咲芸さん(10)、あだ名は「ちぃちゃん」。人や地球のことを考える“SDGsな少女”です。

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7月21日、ちぃちゃん主催のイベント「ちぃフェス」が名古屋で開かれました。リサイクルショップあり、ダンスありの一大イベントです。

ちぃちゃんはこれまでにも、イベントを開催してきました。2022年、小学1年生の夏休みにチャリティーリサイクルショップを成功させると…。

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翌年の2023年には、歌やバレエのステージも取り入れた「ちぃフェス」を開催し、集まったお金は、地元・長久手市の福祉課などに寄付してきました。

■バレエ作品『しゃぼん玉』に込めた思い

小学4年生になったちぃちゃんですが、2025年の「ちぃフェス」のテーマは…。

千咲芸さん:
「夏休み明けに自死する子が多いという話を聞いたんですけど。『自分を嫌いにならないで』というメッセージを込めた作品です」

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ニュースなどで、夏休み明けに自らの命を絶ってしまう子供が多いことを知ったちぃちゃん。母親と作ったバレエ作品『しゃぼん玉』に、「みんなが自分を好きでいられたら」という思いを込めました。

イベントでは、世界で活躍するバレエダンサー・中村祥子さんがスペシャルゲストで登場しました。ちぃちゃんが自分でインスタからメッセージを送ってオファーしたといいます。

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中村祥子さん:
「最初、ちぃちゃんが直接私にDMでメッセージをくれて、子供支援をするということを聞いて、小学4年生でこんなにもいろんなことを考えて一つの舞台を作り上げようとしてるんだってすごく感動しちゃって」

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『しゃぼん玉』は、女の子が成長の過程で自らのコンプレックスに悩みながらも、小さい時に受けた母親や周りからの愛情を思い出して立ち直るというストーリーです。

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客:
「小学4年生が作ったとは思えないし、すごく感動しちゃって」

中村祥子さん(ちぃちゃんへ):
「ありがとうございました。すごく楽しかったし、ちぃちゃんみたいに自分を表現しているというのをお友達に見せると、きっとお友達にそれがつながって、みんなで良い作品がいっぱいできるんじゃないかなと思いました」

今回の「ちぃフェス」では、リサイクルショップの売り上げなどを合わせて、およそ102万円が集まりました。

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千咲芸さん:
「作品が伝わった表情をお客さんがしていたから、よかったなと思いました。(今後は)愛知県、いや…ジャパン、いや…世界へ羽ばたこうと思っています!」

(東海テレビ)

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