22日、警視庁が公開したのは、銀色の装置が入ったペンダントや小さな丸いパーツがつながったもの。

アクセサリーのようですが、実はこれ、「替え玉カンニング」で使われた機材です。

英語検定試験「TOEIC」で起きた集団カンニング事件。
警視庁が事情聴取した女性のスマホからは、機材の使い方を指南する中国語の“マニュアル動画”も見つかりました。

大きさは直径約3mmで、外から見えないように耳の中に装着する“極小イヤホン”です。

これらの道具を使用していたとみられるのは、「TOEIC」の試験会場に他人になりすまして受験をした疑いで再逮捕された、中国籍で京都大学大学院生の王立坤容疑者(27)。

2025年3月、東京・練馬区の会場で、中国籍の男女14人が、王容疑者と同じ住所で試験に申し込み、うち12人が実際に受験。

王容疑者が小型マイクをマスクに隠し、他の受験者に解答を伝えていたとみられています。

マニュアル動画は“集団カンニング”の指示役が渡したとみられていますが、王容疑者は調べに対し、黙秘しているということです。

社会部
社会部

今、起きている事件、事故から社会問題まで、幅広い分野に渡って、正確かつ分かりやすく、時に深く掘り下げ、読者に伝えることをモットーとしております。
事件、事故、裁判から、医療、年金、運輸・交通・国土、教育、科学、宇宙、災害・防災など、幅広い分野をフォロー。天皇陛下など皇室の動向、都政から首都圏自治体の行政も担当。社会問題、調査報道については、分野の垣根を越えて取材に取り組んでいます。