新人5人が争った鳥取・島根選挙区は、自民党の新人・出川桃子氏がダブルスコア以上の大差で、ほかの候補に圧勝しました。
その要因について、データから読み解きます。

福村翔平デスク:
鳥取・島根選挙区の各候補の得票数では、出川さんが「対抗馬」と見られていた国民民主党の中山さんに、倍以上の差をつけて圧勝しました。FNNの当日の出口調査を分析すると、その“勝因”が見えてきました。

出川氏・中山氏に投票した人が、どの政党を支持しているかを表したグラフでは、出川氏は自民党支持層の9割近く、公明党支持層の7割近くを手堅くまとめ、支持基盤の強さを見せつけました。

一方、中山氏は、国民民主党支持層の9割近くの支持を得たものの、選挙協力していた立憲民主党の支持層は、6割に届きませんでした。
「共闘」を唱えていた国民と立憲でしたが、一枚岩になれなかったのが敗因の一つと言えそうです。

また、無党派層の支持も勝敗を分けました。
出川氏が、無党派層から36.5%の支持を集めました。
全国的に、無党派層の支持が自民党以外の候補、特に参政党の候補に流れるケースが多くみられましたが、出川氏は、無党派層にもしっかり浸透していたことがうかがえます。

さらに、出川氏は年齢の高い層、50代以上からの圧倒的な支持が特徴的でした。
年代別の投票先を見てみると、50代では半数を固め、60代、70代、80代以上と右肩上がりとなっています。
投票のボリューム層である高齢者からの支持をがっちり掴んだことも決定打となったようです。

TSKさんいん中央テレビ
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