20日に投開票が実施された参議院議員選挙の兵庫選挙区で当選を確実とした、前の明石市長・泉房穂さんは、「必ず減税はやります。それをするのが仕事ですから。政治家というのはね、口で言うだけじゃダメなんですよ。実行するのが政治家!」と宣言しました。
そしてそのために各政党に「大同団結」を呼び掛けると訴えました。
■泉さんの訴えは
【泉房穂さん】「皆さんありがとうございます。今バンザイがありましたけど、私自身はいわゆるバンザイはしませんでした。私にとって今回はまさに厳しい国民生活の中、国民の生活をしっかり支える政治に転換する、その強い決意のもとに今回決断した次第であります。私の仕事はまさに今日がスタート。しっかりと今の国民に負担ばっかり押し付ける政治を終わらせて、国民の生活を支えるその政治を作り上げることこそが私の責任。期待の大きさは責任の大きさ、バンザイは今ではなく、国民自身が安心でき、国民が笑顔になってから、私自身もバンザイをしたいと改めて思いをかみしめています。今日がスタート。ともに頑張りましょう」
(Q.この選挙での勝因は何だと考えますか?)
「勝因というよりも、やっぱり国民が生活きついですよ。もう選挙で、兵庫県41市町くまなく足を運び、声を聞きましたけど、もう出る声は『もう何とかして』って声ですよ。『一生懸命働いているのに、生活厳しい中、一体今の政治が何をしてるのか』と、それに対する強い期待を感じましたので、本当に新しい政治を始めるときが来たと、そういう気持ちです」
(Q.規制政党がある中で、無所属の泉さんが当選確実となりました。この有権者の判断、どう受けとめていますか?)
「いや有権者はもう政党を選ぶ方もおられますけど、それ以上に、その政治家本人がどれぐらい本気なのか、どっちを向いて政治してるかと、よく見ておられると思いますよ。私はポイント2つだと思っていて、どっちを向いて政治するのか、それは永田町じゃなくて、国民の方を向いた政治をする、もう1つはやってるふりじゃなくて、本気でやると。この2つのことを有権者は判断してあるという私は思ってます」
(Q.減税などに向けては同じ考えの勢力の「大同団結」が不可欠だとこれまで話されてきました。これからその部分はどう働きかけていきますか?)
「まさに当選はあくまでもスタートにすぎなくて、この後、今日の結果どうなるかによりますけど、一気に政治が動くと思います。もう古い政治を終わらせたほうがいいと思います。これまでの延長線上に国民の未来があると私は思っていないので、新しい政治、すなわち国民の方を向いた、国民の負担をしっかり減らす方向で国民が生活しやすくなる方向の政治を始めたいと。その中には当然減税は重要だと思っています。必ずやりたいと思います」
(Q.どう働きかけていきますか?)
「いや、それはもうね、働きかけもしますけど、もう国民の世論高まってますよ。もうね、これまでのようなごまかしじゃなくて、ちゃんと国民の方を向いて。生活しっかり支えて欲しいという思いが強いと思います。これは与野党を越えてますし、かつ、いわゆるこれまで言われたようないわゆる政治的な『どちらとどちら』じゃなくて、広くですね、やっぱり減税とか、やっぱ負担減が非常に大きな意味を持った選挙だと思いますね」
(Q.参議院議員としてこれから、まず何から取り組んでいきますか?)
「繰り返します。もう大同団結を図り、国民負担減を図る。減税は絶対実現したいと思いますから。もう約束ですから。有言実行。必ず減税はやります。それをするのが仕事ですから。政治家というのはね、口で言うだけじゃダメなんですよ。実行するのが政治家!」
(Q.泉さんは立民会派に入る?)
「いや、未定です。報道はありますけど、私自身は未定で、これからです。今日の選挙の結果を踏まえて、いろんな方とも相談をしながらやっていきたい。あと自分がどうこうじゃなくて、私としてはやっぱり今の国の政治の方針を転換す必要がありますから、やっぱりいかにして『大同団結』を図るか。その中でどういう役割を果たすかという認識ですので、現時点では本当に未定です」
■暴言で「政治家引退」表明も…
市長時代は子育て政策に力を入れたほか、犯罪被害者支援の条例で損害賠償の一部立て替え払いを実現するなど、明石の名を全国に広めました。
しかし市職員への暴言で一度辞職し、出直し選挙で再選したものの、議員への暴言も発覚し、3年前に政治家引退を表明。
今回一転して引退を撤回し、「国民が使えるお金を増やすこと」を主な政策に掲げ、類まれなるキャラクターと政治家経験を味方に、当選を確実としました。