著名候補者や大接戦選挙区など、注目選挙区の最新情報をお伝えします。

鹿児島選挙区は、「掟破り」の無所属出馬で、無所属の新人・尾辻朋実さんが当選を確実にしました。

引退した前参議院議長の自民党・尾辻秀久氏の三女ですが、自民党の公認争いに敗れ、無所属で出馬。「掟破り」ともいえる立憲民主党の推薦を受けました。

また、選挙直前には共産党との候補者調整にも成功し、自民党・森山幹事長のお膝元、鹿児島で勝利です。

参院議長も務めた父親の後継を目指す尾辻朋実さん。芋焼酎を「完全栄養食」だとして1年で360日以上は必ず飲むという尾辻さんが「芋焼酎パワー」で選挙戦を駆け抜け初当選を確実にしました。

4議席を争う大阪選挙区ではすでに日本維新の会の新人・佐々木理江さんと、同じく維新の新人・岡崎太さんが当選確実。

定数4を19人で争った大阪選挙区で、維新が「2議席死守」を確実にしました。

残る2議席をめぐり参政党の新人、宮出千慧さん、公明党の現職・杉久武さん、自民党の新人・柳本顕さんが争う展開となっています。

「銃爪(ひきがね)」や「あんたのバラード」が大ヒットした歌手で俳優の世良公則さん。オーバーツーリズム対策などを生声で訴えるも厳しい戦いが続いています。

3議席を争う福岡選挙区では参政党の新人、中田優子さんが当選を確実にしました。

シングルマザーとして子育てをしてきた経験などから「消費税の減税」や、「子育て支援」を訴えて票を集めました。残りの2議席をめぐり、自民、公明、立憲民主の3候補が激しい争いを展開しています。

保守王国で1議席を争う群馬選挙区。自民党の現職・清水真人さんがわずかにリードしています。

後を追う参政党の新人で看護師の青木ひとみさんが3人の総理を生んだ「自民王国」でどこまで票を伸ばせるか注目されます。

さらにその後を立憲民主党で新人の河村正剛さんが追いかける展開となっています。

青森選挙区で、立憲民主党の福士珠美さんが初めての当選を確実にしました。地元テレビ局で、アナウンサーや報道記者を務めた経歴を持つ福士さん。

「伝える立場にいたが変える立場として政治に挑みたい」と臨んだ選挙戦では、物価高対策などを訴え無党派層からの支持を広げました。

岩手選挙区は立憲民主党の横澤高徳さんが早々に2度目の当選を確実にしました。

脊髄を損傷する事故で車いす生活になってからはチェアスキーの選手としてパラリンピックで活躍した横澤さん。

健常者だったころの視点と車いすからの視点、両方の視点から社会を捉え国民の暮らしと生活を守りたいと意気込んでいます。

山形選挙区では無所属で現職の芳賀道也さんが2回目の当選を確実にしました。芳賀さんは元民放アナウンサーでニックネームは「山形の徳光さん」。抜群の知名度を生かしました。

4年前の知事選と3年前の参院選で落選し、「三度目の正直」で初めての当選を目指した自民党の大内理加さんは及びませんでした。

1議席を争う栃木選挙区は、政権への批判票を集めた立憲民主党の新人・板津由華さんと国土交通副大臣を務める自民党の現職・高橋克法さんが激しく競り合う展開となっています。

FNN
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