「東九州新幹線」の実現に向けて16日、期成会の総会が開かれ、2025年度の事業計画が決まった。
大分県に新幹線が通る日はやってくるのか。

計画から半世紀以上、進展がない「東九州新幹線」
大分を通る東九州新幹線の計画の実現には現在の「基本計画路線」から、事業化の前提となる「整備計画路線」に国が格上げする必要がある。
この「基本計画路線」になったのは1973年のことで、計画から半世紀以上進展がないのが現状である。

県が想定する2つのルート
県が想定する東九州新幹線のルートは、大分から小倉を経由して博多までを結ぶ「日豊本線ルート」と由布市や日田市を通って新鳥栖から博多へ向かう「久大本線ルート」の2つがあり、県が実現に向けた取り組みを進めている。
16日は県内の各自治体や経済団体などでつくられた期成会が大分市で総会を開いた。
そのなかで佐藤知事は「東九州新幹線など大分が関わる全路線の整備計画路線の格上げに向けて、さらに国への働きかけ県民の理解促進、機運醸成に取り組んでいきたい」と述べた。

東九州新幹線のロゴマークが入ったステッカーを配布
総会では2025年度の事業計画が提案され採択された。
計画では国への要望を引き続き行うことのほか東九州新幹線のロゴマークが入ったステッカーをトラックやタクシー事業者、自治体などに1万枚配り車に貼ってもらうことなどが盛り込まれている。
また、佐藤知事は7月行われる全国知事会で、計画実現のために新たな財源確保が必要だとして、JRが国に支払う新幹線の線路の使用料の見直しなどを提案する予定だ。
