参院選の終盤情勢をお伝えします。
FNNは17日、固定電話と携帯電話に電話する方法で調査を行い、県内の有権者1044人から有効回答を得ました。
ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。
政治担当の前田記者です。
選挙戦も最終盤ですが、情勢はどうですか。
調査結果に取材を加味したところ、富山選挙区は、国民民主党新人の庭田候補と自民党の堂故候補が激しく競り合い、「接戦」となっています。
先週末に実施した選挙戦中盤の情勢調査では庭田候補と堂故候補が「大接戦」とお伝えしました。
今回の調査でも接戦なのですが、庭田候補がわずかに堂故候補を上回り、庭田陣営に勢いがみられます。
この2人を参政党の田保候補が追い、共産党の坂本候補は苦戦、NHK党の佐藤候補は厳しい情勢です。
調査結果を支持政党別に見るとどうでしょうか。
自民党支持層、公明党支持層ともに、堂故候補が7割を押さえています。
立憲民主党支持層は、事実上の推薦候補と位置づける庭田候補が6割を押さえ、国民民主党支持層は、庭田候補が8割弱を固めています。
共産党支持層は公認の坂本候補が6割を押さえ、参政党支持層は、公認の田保候補が7割を押さえています。
最後に、支持する政党はないと答えたいわゆる無党派層ですが、庭田候補が半数強を押さえ、次いで2割が堂故候補、1割が投票先を決めていないとしています。
地域別ではどのような特徴がみられましたか。
無党派層が多いとされる大票田の旧富山市では庭田候補がリードし、堂故候補を引き離しています。
旧富山市を除く県東部では、庭田候補と堂故候補が横一線で激しく競り合っています。
そして県西部では氷見市出身の堂故候補が先行しています。
年代別に見てみるとどうでしょうか。
18歳から30代までは、庭田候補と田保候補が3割で拮抗しています。
40代から50代では、庭田候補が半数の支持を集め、次いで堂故候補が2割となっています。
60代以上では、堂故候補が半数から支持を集め、3割が庭田候補となっています。
これらの結果から、投票率が上がるかどうか、つまり投票率が低い若い世代が実際に投票にいくかどうかが、選挙結果を左右することになりそうです。
なお今回の情勢調査では、一定数が投票先をまだ決めていないとしていて、情勢は変わる可能性があります。