開新高校などを運営する学校法人開新学園は、経理を担当していた女性職員に業務上横領の疑いがあるとしてきょう会見を開きました。被害額はおよそ2億円に上ると見られていて、学園は今後第三者委員会を設置し対応を検討するとしています。
【学園側の謝罪】
「誠に申し訳ございません」
学校法人開新学園によりますと、横領の疑いがある50代の女性職員は20年以上に渡り一人で経理を担当していたということです。
ことし6月、人事異動に伴う引継ぎ中、預金口座に不審な動きがあることを後任者が見つけ、問題が発覚。学園の聞き取りに対し、職員は「2004年ごろから私的に現金を引き出していた」と説明したということです。
現金を引き出したとされる預金口座は、主に退職金の積み立て口座からということで、被害総額はおよそ2億円にのぼるとみられています。女性は6月に依願退職しており、「申し訳ない」と話すと共に弁償の意思を示しています。
学園によりますと、監査のタイミングで口座残高が合うよう別の口座から金の移動が行われたということです。警察や文科省などには報告済みで、今後は第三者委員会の調査結果を受け刑事告訴など今後の対応を検討するとしています。