事実上の政権選択選挙と位置づけられる今回の参院選。

物価高対策や消費税減税に加え、「外国人」という言葉も注目され、急速に支持を拡大している政党も。

ただ、中には根拠のない情報もSNSに拡散している。

7月15日、厚生労働大臣が3つの主張を否定する一幕があった。

一つずつ見ていく。

・「生活保護の支給で外国人優遇。中国人受給者数は5年間で2倍に増えた」
→中国国籍の保護世帯は2018年度9059人→2023年度9471人、約4.5%増で倍増の事実はない。外国人を優先もしていない。

SNSでのデマ 1つ目
SNSでのデマ 1つ目
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・「外国人の国民健康保険料の未納額が年間4000億円」
→国籍問わず、国全体の未納額が2022年度1457億円。厚労省の認識と違う。

SNSでのデマ 2つ目
SNSでのデマ 2つ目

・「高額療養費制度で外国人を優遇している」
→医療費にしめる外国人の割合は1.39%、高額療養費の支給に占める割合は1.21%で、外国人の割合が高いことはない。

外国人に関する話題が注目されている今回の参院選。

北海道選挙区の候補者も持論を展開している。

誰が発信しているのか、どんな根拠があるのか、私たちも真偽不明な情報をうのみにしない姿勢が必要だ。

SNSでのデマ 3つ目
SNSでのデマ 3つ目
北海道文化放送
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