今月は海開きが行われ、水遊びが増える季節です。
水の事故を防ぐために、海で遊ぶ時の注意点や溺れた時の対処法を海猿・潜水士に聞きました。
射水市の海王丸パークにやってきた、大久保さん家族。
6歳の賢人(けんと)くんと1歳10ヶ月の碧人(あおと)くんです。
*賢人くん
「こんにちはー」
迎えてくれたのは、伏木海上保安部・潜水士の2人。
*巡視船「やひこ」潜水士 小林和也さん
「巡視船やひこ潜水士の小林です」
*巡視船「やひこ」潜水士 藤田勇矢さん
「巡視船やひこ潜水士の藤田です」
*巡視船「やひこ」潜水士 小林和也さん
「よろしくお願いいたします、今日は賢人くんと碧人くんをやひこに案内します」
小林さんと藤田さんはともに新潟県出身で、海の安全と治安を守るため日夜任務に当たっている潜水士『海猿』です。
巡視船『やひこ』は、海上保安庁が保有する大型の巡視船で全長91.4メートル、総トン数1,250トン。
日本海側の富山・石川・新潟の海域で活動している船で、さまざまな事案に対応しています。
まず、案内されたのは、
*巡視船「やひこ」潜水士 小林和也さん
「こちらは飛行甲板。実際にヘリコプターが着いたり離陸したり給油したりするところ」
飛行甲板は、ヘリコプターが着船・離船し、救難や災害、巡視などに対応できる場所です。
潜水士が常駐している巡視船『やひこ』潜水士の装備を見せてもらいます。
酸素ボンベやマスク、フィンなど。
初めて目にした賢人くんは…。
*賢人くん
「息できるん?」
*母親・里奈さん
「そうそう長い時間も潜れる」
*賢人くん
「重いかな?」
背負ってみることにしました
*賢人くん
「耐えられたー」
*巡視船「やひこ」潜水士 藤田勇矢さん
「全部の装備つけると20キロくらい」
*母親・里奈さん
「賢人より重かったわ」
次に、船内の装備です。
海に浮かべるブイやロープが置かれていました。
中でもロープはいろんな種類が・・・
*巡視船「やひこ」潜水士 小林和也さん
「解いたらすぐにほどける」
「すごーい」
端をひくだけで手品のようにほどけるロープも人命救助には欠かせません。
と、ここで、潜水士藤田さんが普段のトレーニング風景を見せてくれました。
*賢人くん
「7、8、9、10」
潜水士は船の上でも日々体力づくりに励んでいるんですね。
*母親・里奈さん
「かっこいいです」
最後にお邪魔したのは、船橋。
*巡視船「やひこ」潜水士 小林和也さん
「実際に船を運転する場所、車でいう運転席」
*賢人くん
「うえーーい」
「海が小さい」
いつもとは違う景色に大興奮です。
他の船や障害物を確認するレーダーを見たり船の方向を変えるハンドルを握ったりと海の安全を守っている巡視船『やひこ』の役割を学ぶことができました。
*賢人くん
「出発進行ーーー!」
ここからは、海に入る際の注意点を教えてもらいます。
まずは、ライフジャケットの装着。
*巡視船「やひこ」潜水士 藤田勇矢さん
「まずつける前に故障していないか破けていないか確認」
海に限らず、自然の中での水遊びは、ライフジャケットが着られるようになってからがいいそうです。
*巡視船「やひこ」潜水士 藤田勇矢さん
「このままだと上に上がってしまう。股ベルトをしっかり閉める」
海に入った時にライフジャケットだけが浮かんでしまわないよう、股下ベルトは忘れないように閉めましょう。
「ピー」
緊急時に周囲に知らせる笛も備えています。
また、溺れてしまった人を見つけた場合は・・・。
*巡視船「やひこ」潜水士 藤田勇矢さん
「はじめに周りに助けを求めます、自分一人で助けには行かないでください」
救助者が溺れて死亡してしまうケースもあるため、直接の救助は避け、周囲の人に溺れている人がいることを伝えます。
そして、自分の完全を確保してから、海での緊急通報用電話番号118番に電話をします。
さらに、浮力になるものを溺れた人に投げ渡します。
ペットボトルやクーラーボックスを投げることによって溺れた人がつかまり、耐えることができるといいます。
軽いものは、少し水を入れておくと遠くまで飛ばすことができます。
海上保安庁の安全教室でも身近なものを投げて救助する方法が推奨されています。
*母親・里奈さん
「楽しく遊んでいるが溺れた時は慌てるので教えてもらえてよかった。ライフジャケットは2人分用意したい」
*賢人くん
「決められないくらい楽しかった!」
「動く船に乗りたい」
海水浴は、ライフセーバーが常駐している海水浴場や指定されたエリアを利用すること、子供だけで海に入らないようにすること、天気や海の状況を事前に確認することも大切です。
水の事故を防いで、子どもと安全に水遊びを楽しんで下さい。