今月13日、富山市でボディビルの大会が開かれ、選手たちが鍛え上げた肉体美を披露しました。
富山に移住し、恋人と二人三脚でこの大会に初めて挑んだ男性に密着しました。
今月13日、富山市で開かれた「県ボディビル・フィットネス選手権・オープン大会」。
筋肉の大きさや脂肪の少なさなどを競う「ボディビル」や上半身のシルエットやバランスが重視される「フィジーク」など15部門に県内外から約100人が出場しました。
*知沢春輝さん
「楽しかった。他の選手とも仲良くなれたし、これから富山でもいろんな人と関わりながら楽しんでいけたら」
知沢さんは静岡県出身。
フィアンセの犬嶋美都さんの故郷、富山市に移住し、今年2月総曲輪通りにパーソナルジムを開きました。
一般の人から国内外のボディビル選手まで指導しています。
*ジムに通う人は
「1つ1つ丁寧に、持ち方とか、足の幅とか。笑わせてくれるので楽しくできる」
知沢さんがボディビルを始めたのは6年前。
サラリーマン時代に体調を崩し、トレーニングを始めたのがきっかけです。
4年前から大会に出場し、おととし全国規模のナバジャパングランプリという大会で2位に輝きました。
大会に向けたトレーニングは4月から始まりました。
この日は胸を中心にした上半身のトレーニング。
けが防止のため、時折、犬嶋さんも補助に入ります。
*知沢春輝さん
「もう一丁」
「200キロを5回やった。重さがないと(筋肉が大きくならないので)」
食事もトレーニングの一環です。
減量期に入り、米は白米ではなくタイ米に変わり、白身魚、アボカドなど、計算されたカロリーを摂取します。
*知沢春輝さん
「減量中はこれで、この後はご飯がカボチャとジャガイモになる」
*フィアンセ 犬嶋美都さん
「今(減量中の)食事は私が毎日作っている。故郷(富山)で一緒に(ジムを)やろうと言ってくれたのもうれしいし、そこ(富山の大会)で、1位をとるという目標を応援したい」
大会では筋肉のメリハリをより美し見せるため、日焼けも欠かせません。
大会が近づき、より筋肉を際立たせるためのマッサージが行われていました。
リラクゼーションとは真逆で痛みを伴います。
筋肉の溝を確認しながら犬嶋さんが心を鬼にして流していきます。
*知沢春輝さん
「こっちの方がつらいです」
マッサージをしたところは筋肉の形がくっきりし、血管も浮き出ています。
*知沢春輝さん
「仕上がりをばっちり決めて、舞台上で一番目立つ存在にはなりたい。富山大会に出るその目的は第一歩として、富山のフィットネス、ボディビルのレベルを底上げしたいと思っている」
恋人のサポートも受けながら富山での優勝を目指し、極限まで自分を追い込みトレーニングを積んでいきました。
*男子ボディビル 一般の部に出場 知沢春輝さん
「最高のコンディション(に仕上がった)。優勝しか目指していない」
並んでいるのを見せて
知沢さん、会場に集まる選手を横目に、何やら食べ始めました。
一気にカロリーを摂り血管を膨らませるのも知沢さんのルーティンの一つです。
知沢さんが出場する一般の部には10人がエントリー。
規定の7ポーズなどが披露されました。
*犬嶋さん
「9番いいよ」
「春輝~」
犬嶋さんも客席から声援を送ります。
さらにファーストコールと言われる上位選手から呼ばれる比較審査に加え、1分間の音楽に合わせてのフリーポーズで審査されます。
知沢さんはキレキレの筋肉美を存分に披露し、会場を盛り上げました。
次々、順位が発表される中、知沢さん 最後の2人に残りました。
あと一歩、目標の優勝には届きませんでした。
*知沢春輝さん
「悔しい。結果は受け止めて。次につないでいきたい。自分のパフォーマンスは最大に出せたと思う。これ以上ないくらいがんばった」
*犬嶋美都さん
「お疲れ様会をして、また次に向けて一緒に頑張りたい」
犬嶋さん、ご褒美に知沢さんの好物を用意していました。
富山から日本一、世界を目指して、知沢さんの挑戦は続きます。
約3か月半に渡るトレーニングと減量に耐えて体を作り上げた知沢さん。
ご褒美には一番大好きなチョコミントのパフェを食べたそうです。
この悔しさをバネに次の大会を目指すということです。
知沢さんの夢はアメリカの大会に出場することなんだそうです。