越前和紙の産地である越前市で17日、小学6年生が自分たちの卒業証書に使う和紙をすきました。
       
越前市では毎年、市内17すべての小学6年生が卒業証書に使う越前和紙をすいています。17日はトップを切って、紙すきが盛んな地域にある岡本小学校の6年生20人が紙をすきました。
   
児童たちは和紙の原料であるコウゾの皮を、校章のすかしが入ったすきげたですくい取っていきました。児童たちは4年生の時にコウゾを育てる体験をしていて、17日はそのコウゾが使われました。
 
児童たちは「結構久しぶりに(紙すきを)やってみて、また新鮮な体験ができてよかった」「全部自分たちで作れるのが越前和紙の魅力」「卒業することはちょっと悲しいけど、自分ですいた卒業証書をもらえるのは楽しみ」「自分だけの世界一の卒業証書だと思う」なとと話しながら一生懸命に和紙をすいていました。
  
この卒業証書の手すきは、昭和50年代後半に岡本小学校など旧今立町の小学校で始まり、平成の大合併後に越前市内すべての小学校で行われるようになりました。
   
児童らがすいた卒業証書は、乾燥や印刷を経て2月ごろに各学校に届くということです。

福井テレビ
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