国の許可を得ずに愛媛県などで運送業を営み売上げを得ていた「白トラ」事件で、新たにトラック運転手の4人が17日までに逮捕されました。また違法な運送を依頼していた男も再逮捕されています。

貨物自動車運送事業法違反の疑いで逮捕されたのは、福岡県福岡市の男(53)、宮城県仙台市の男(51)、島根県飯南町出身の住所不定の男(45)、山口県山陽小野田市出身の住所不定の男(54)で全員職業はトラック運転手です。また再逮捕されたのは、広島県広島市の運送会社役員・寺西司容疑者(59)です。

警察の調べによりますと、5人は共謀しておととし8月から去年9月までの間、国土交通省の許可を得ずに白ナンバーのトラックとトレーラーで、14回に渡り愛媛県を含む9都県で冷蔵・冷凍した魚類を運び、売上げを少なくとも400万円以上得ていた疑いがもたれています。

寺西容疑者は運送会社を経営していて、受注した案件を無許可である4人のドライバーに依頼していたとみられます。

警察は、寺西容疑者やほかのトラック運転手の2人を別の「白トラ」事件で逮捕していて、余罪の捜査で今回の容疑を固めました。5人の容疑の認否は明らかにされていません。

警察は常習的な犯行とみて、利益やほかの余罪を調べていきます。

運送業界を巡っては、法改正による人件費の高騰などいわゆる「2024年問題」でコスト競争が激化。無許可のトラックによる低コストの不正な運送などの増加が懸念されています。

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テレビ愛媛
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