7月20日投開票の参議院選挙についてです。熊本選挙区にはご覧の4人が立候補しています。

自民党の現職と立憲民主党の新人が「接戦となっている」と複数の報道機関が情勢を報じたことを受け、自民党県連は15日夜、緊急の選対会議を開きました。
ほかの陣営の動きも合わせてお伝えします。

15日益城町でこの日の遊説を終えた自民党・現職の馬場 成志 さんです。

その夜、党所属の国会議員や県議らが集められました。

世論調査で接戦が報じられたことを受け、緊急の選対会議が開かれ、それぞれの後援会組織などへ改めて呼びかけを行うなど最後まで一致結束し戦い抜くことを共有したということです。

【自民党県連 前川 收 会長】
「残された4日間どう戦うか意思統一した。『絶対勝ち抜く』という気持ちがみんなにあるし、それを確認し合うだけでも意味がある」

16日は、城内 実 経済安全保障担当相が応援に入り、阿蘇地域を回りました。

【自民・現 馬場 成志 候補(60)】
「決められない政治に戻るのか、決めて前に進む政治にするのか」

【立憲民主党 大串 博志 代表代行】
「(熊本は)重点選挙区。最後の最後に向け幹部を重点的に投入する。追い越せるところまで持っていきたい。熊本を〈勝てる選挙区〉だと思っている。絶対に勝つ勢いと思いで頑張っていきたい」

立憲民主党・新人、鎌田聡さんの応援のため15日熊本入りした党本部の大串 博志 )代表代行は最終盤に向け、党本部の幹部を次々と熊本選挙区に投入することを明らかにしました。

早速、16日は泉 健太 前代表が応援に駆けつけました。

【立憲・新 鎌田 聡 候補(60)】
「(自民党への)怒りの声が力になって私を押し上げている。やっと追いつきつつある。これから4日間、戦い抜いて熊本からも自民党ばかりでなく野党の国会議員が存在する普通の県、当たり前の県、他県と同じような状況の県に熊本県をしていこう」

参政党・新人の山口 誠太郎 さんは15日夜、熊本市内で個人演説会を開きました。

【参政・新 山口 誠太郎 候補(36)】
「まずは5年間だけ減税をさせてください。そして経済を回して国民の皆さんにお金を返していく。みなさんが使えるお金を増やしていく。これで経済を成長させていこう。経済を回していくことがまずは大事だと私は考える」

また、参政党県連の高井 千歳 会長は全国的に党への支持が拡大傾向にあることを次のように分析します。

【参政党県連 高井 千歳 会長】
「対処療法的な政治でいいのだろかと、今までなかなか声を上げられなかったサイレントマジョリティーというか、声なき声、そういった人々が声を上げているというのが今の現状だと思う」

続いては候補者4人にそれぞれの考えを聞きました。今回は争点の一つである物価高対策『現金の給付』についてです。

【諸派・新 立花 勝樹 候補(57)】
「低所得者層に向けての給付金はお米の値段も高くなっているので、私としてはいいことだと思う。特に非課税世帯などへの加算は、特に困っていると思うのでそこは大丈夫。自民党が(全員に)2万円で、(子どもと低所得者は)加算2万円を出せるのであれば、本当に困っている人たちに使うのであればいいと思う」

【自民・現 馬場 成志 候補(60)】
「給付がいいか悪いかは私の中にも複雑なものがある。例えば1人2万円で、夫婦で4万円。子ども2人で(加算されて)8万円なら12万円給付されるが、消費税に換算すると120万円分の消費税に当たる。高所得者は1000万円2000万円の支出をすれば(消費税減税は現金給付の)何倍、何十倍の恩恵にあずかる。私は地方の人にとって(現金給付)案は即効性も含めて評価できる」

【参政・新 山口 誠太郎 候補(36)】
「現金給付については慎重に行うべきだと私は考える。2~4万円の給付案が出ているが、物価高対策としては非常に効果が薄いと考える。私も病気や転職を重ねて一時的に住民税非課税世帯を経験した。その際、給付金をもらって生活は助かったが効果は一瞬でなくなった。みなさんから税金を集めてそれを配るというよりも、消費税の減税、あるいはそのほか社会保険料の負担を下げるなどしてみなさんが使えるお金を増やしていく、それを先に行うべきだと考える」

【立憲・新 鎌田 聡 候補(60)】
「現金給付に関しては、立憲民主党も消費税減税はすぐにできないので、その間、消費税の食料品分が大体年間で4万円ぐらいになるので、その半分の2万円を現金給付しようという考え。一方の自民党も現金給付2万円を今回出しているが、それだけで終わると一過性になる。この物価高は一過性で対応できる問題ではない。その後の減税につなげる必要がある」

17日は物価高対策の『消費税の減税』についてお伝えします。

テレビ熊本
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