福岡ソフトバンクホークス主催のガーデンコンテストに先日、熊本県立北稜高校造園科の生徒たちが挑戦。ホークスへの思いを込めたオリジナルの庭を制作しました。
コンテストの結果は?
福岡市にある『みずほPayPayドーム福岡』の花壇には、今月はじめからおよそ20種類の『庭』が並んでいます。
これらは、福岡ソフトバンクホークスが2019年から毎年開いている『ホークス みんなのガーデンフラワーコンテスト』の書類審査を通過した今年の入賞作品です。
野球観戦やイベントでドームを訪れる人たちをもてなそうと企画されたこのコンテスト。
今回は全国から44の団体と個人がデザイン案を応募しました。
今回、玉名市の県立北稜高校造園科3年生が見事、入賞。
コンテスト開始以来初めて熊本から最終審査に進出し、庭造りに挑戦します。
造園科の3年生は、実家が造園業を営む伊藤 優弥さんと、福岡ソフトバンクホークスの周東 佑京選手のファンという竹内 歩さんの2人です。
【熊本県立北稜高校3年 竹内 歩さん】
「〈まさか選ばれるとは〉びっくりした」
【熊本県立北稜高校3年 伊藤 優弥さん】
「見てくれた人が〈すごいな〉と思うような庭を造りたい」
先生の指導を受けながらホークスの今年のスローガンでコンテストのテーマでもある「ピース」にあわせて製作を進めます。
花だけではなく、竹やバット、ボールも使われるようです。
そして、7月1日。
【前田美沙希記者リポート】
「みずほPayPayドーム福岡です。作業最終日の16日、北稜高校の生徒たちも色鮮やかな花々を飾り、仕上げに入っています」
作業も大詰めを迎えたこの日は幅約3メートル、奥行き約2.6メートルの花壇に学校で育てたマリーゴールドなど約50種類の花を使って自分たちの庭を造っていきます。
【熊本県立北稜高校3年 竹内 歩さん】
「一番目立っている」(ホークスへのメッセージが…)
「これは誰にも負けない」
そして完成したのが、こちら!
手前にはホームベースをかたどった石を並べ、奥には勝利のVサインがデザインされた竹垣を。
60本のバットやボールには、地元の1000人ほどに協力してもらったという福岡ソフトバンクホークスへのメッセージが書かれています。
そして、中心にも竹で作られた勝利のVサイン。
和の雰囲気に学校で育てた花々をぎっしりと飾り、色鮮やかに仕上げました。
生徒たちも仕上がりに満足の様子です。
【竹内 歩さん】
(どんなところがポイント?)
「地域の人や北陵高校の生徒の思いが詰まったバットを竹垣にしたところ。ホークスへの思いが書いてあるので、そこに注目してほしい」
【伊藤 優弥さん】
「『和』というと地味なイメージだと思うので、そうならないように花をいっぱい使ってカラフルにした」
いよいよ迎えた表彰式当日。
特別賞などに選ばれた3つの作品が発表され、残るは最優秀賞のみです。
【庭園デザイナー 石原 和幸 審査委員長】
「最優秀賞は…熊本県県立北稜高校造園科様!」
【竹内 歩さん】
「ホッとした」
(呼ばれないんじゃないかなと?)
「〈えー〉と思って、最後に呼ばれたので良かった」
【伊藤 優弥さん】
(おめでとう)
「ありがとうございます」
(呼ばれなくてドキドキしなかった?)
「めちゃくちゃ怖かった」
生徒たちの思いが詰まった作品。審査員や出場者も絶賛です。
【コンテスト出場者】
「竹でも作っている部分がある」
「ホームベースもあって、すてき」
「〈若者の庭〉という感じ」
「若さを感じる」
【福岡市 光山 裕朗 副市長】
「すごい、パワーを感じる。満場一致の最優秀賞」
【福岡ソフトバンクホークス 深町俊宏 取締役兼執行役員】
「満場一致で最優秀賞が決まった。ものすごいエネルギーやパワー(がある)」
努力が報われ、生徒たちの自信にもつながったようです。
【竹内 歩さん】
「満場一致と聞いて、シンプルにうれしい(という気持ちが)一番大きかった」
(周東選手にも届くかな?)
「満場一致なので、届くと信じている」
【伊藤 優弥さん】
「とても緊張した。今までしてきたことがすごく評価されていて、とてもうれしかった」
生徒たちの思いも届き、この日、ホークスは西武ライオンズに勝利。
入賞作品はことし9月末まで展示される予定です。