今月20日に投開票を迎える参議院選挙の争点について、候補者の主張をシリーズでお伝えしています。
16日は物価高の中でも関心が高まっているコメの高騰対策です。
家計を圧迫する物価高。
中でも主食であるコメの価格高騰に消費者は苦慮しています。
*消費者は
「急に値段が高くなったので、えっ!と、びっくりして買うのをためらうぐらい…ほんとに…」
おととしの猛暑によるコメの不作などにより全国で広がったコメ不足。
長年5キロ2千円台で推移していたコメの販売価格は今年5月には過去最高値の5キロ4千200円台にまで値を上げました。
わずか1年で2倍以上の上昇です。
政府が備蓄米を放出し、値段は下がりつつありますが、それでも去年に比べ1000円以上高くなっています。
*消費者は
「コメを炊く量を控えたりしている」
Q何か他のモノで?
「パンを食べたりとか、あと冷凍の麺を使ったりとか」
*消費者は
「離乳食でコメを食べる時期でもあるので、上の子も食べ盛りですし。旦那もたくさん食べますし。消費は激しいので…。いつになったら安くなるのかなと思っている」
消費者からは安い価格が望まれているコメ。
一方、生産者は…。
*農家は
「農家としてコメは高ければ高いほどうれしいはうれしいんですけれど、適正価格があると思うので、あまり高すぎないように適正価格をどの価格帯に設定するのか政府に求めたい」
*生産者は
「作る人が元気でないとできないので、買う人もそれなりの金額で納得してほしい。生産者がいなくなるとコメを食べられなくなるので…。令和5年、4年は値段が安くて大変だったが何の手当もなかった。だから農家をやめていった。これは当たり前のことだ。いきなり農家になりなさいというのは無理な話だ。その点も政治は考えてほしい、国内の食料は国内で守るという方針があるので、しっかり政策をとってほしい」
「令和のコメ騒動」とも呼ばれるコメの高騰。
コメの生産量を安定させ需給バランスと販売価格の安定を図る方策はどうあるべきか、さらには農家経営への支援の両立策が求められています。
そこで、参院選の候補者に聞いた質問。
1つ目は「コメ価格高騰対策」を聞きました。
堂故候補は「コメ不足を生じぬよう増産政策を」としてコメの生産量を増やす方策を訴えます。
また田保候補、坂本候補も「増産体制への転換」「コメ増産に切り替える」とコメ増産を図るとしています。
一方、庭田候補はコメの生産者に補助金を支給する、党が提案する「食料安全保障基礎支払い制度の導入」を主張します。
また、コメの価格高騰を踏まえて、今後の農業政策はどうすべきか聞きました。
堂故候補は「担い手確保と省力化の推進を図る」とし、田保候補は「農家への所得保証」。庭田候補は「減反政策をやめる」。坂本候補は「市場任せを転換し国が責任を持つ」としています。