旧統一教会の富山県内の団体が礼拝の行事を開くため、県に申請した公園の使用許可が認められた事を巡り、教団の被害者救済に取り組む弁護士団体は県に取り消しを申し入れたことを明らかにしました。

旧統一教会の地域組織富山家庭教会は、今月20日、県が管理する富岩運河環水公園の一角で、礼拝の行事を開くため、施設の使用を申請し、許可を受けています。
高額献金などが社会問題化した旧統一教会に対し、東京地裁は今年3月、教団に解散を命じましたが教団側は即時抗告し、高裁で審理が続いています。

県は使用許可を出した理由について法律などに基づいて判断したとしています。


これに対し「全国霊感商法対策弁護士連絡会」は東京地裁の解散命令以降、旧統一協会による公的施設の使用許可について全国の自治体が否定的な運用をとっているとし、県宛てに許可の取り消しを求める申入書を、発送したということです。

今回の許可について、県は、旧統一教会の解散命令が確定しておらず、「秩序を維持する」などの条件を付けたうえで許可したとしていて、申入書が届き次第、対応を協議するとしています。
なお、今月9日の会見で新田知事が許可の理由を述べて以降、県には使用を許可すべきでないとの意見が10件ほど寄せられているということです。