昭和の時代から愛され続けるお菓子「ボンタンアメ」が大人気。
その裏には、効果を巡る噂と大ヒット映画がありました。

今、SNSで投稿が相次いでいたのは「ボンタンアメ」の“驚くべき噂”。

「トイレ対策にボンタンアメ効くかも」「ボンタンアメは本当に効果あるかも。尿意を一切感じなかった」など“ボンタンアメが尿意を消し去ってくれる”という都市伝説のような噂が広まっていたのです。

爽やかな口当たりが魅力で幅広い世代に人気を博し、2025年、誕生から100周年を迎えた「ボンタンアメ」。

SNSでは、コンビニなどで大量に並べられた“ボンタンアメコーナー”の出現が話題に。

なぜ突如、人気を博しているのでしょうか。

SNSには「ボンタンアメは映画『国宝』対策で売り切れ続出で『いつ入荷するか分からない』とお店の人が言ってた」「地元スーパーは棚が空っぽ。『国宝』見るためにみんな買った?」などの投稿が見られました。

大ヒット中の映画「国宝」。
人気俳優・吉沢亮さんが演じる主人公が、歌舞伎役者として“人間国宝”になるまでの苦悩を描いた作品です。
その上映時間は2時間55分。
大長編を尿意に邪魔されずに見たいという人たちが、“ボンタンアメ神話”に注目していたんです。

そこで「イット!」は、「国宝」を上映する映画館を取材。

見終わった人を取材すると、「(トイレ)行きたいけど行けないなって」「いいシーンを見逃した人がここにいます。(途中でトイレ行って)少し見逃したね」などの話が聞かれました。

そんな中、「ボンタンアメ」を持参したという女性がいました。

「ボンタンアメ」持参で「国宝」を鑑賞した人は「割と長丁場の時は持ち歩く。中座したくないとき、自分で試してみて効果があったので」と話します。

効果は本当にあるのでしょうか。

新橋消化器内科・泌尿器科クリニック・伊勢呂哲也理事長は「断言はできるものではない。(一番の作用は)砂糖と餅米だと思う。(血糖値が上がり)短時間だが(尿が)作られづらくなる可能性はある」と話しますが、一方でデメリットも懸念されるといい、「長期的に見たら、また水分をとってしまう。食べ過ぎには注意した方がいい」としています。

「ボンタンアメ」を販売するセイカ食品は、「弊社では科学的知見を持ち合わせておりません。お客様に不明確なご返答はできませんこと、何とぞご理解賜りたく存じます」とコメントしています。