7月20日投開票の参議院選挙は連日、猛暑の中、白熱の選挙戦が繰り広げられています。17日間の選挙戦も残り4日。熊本選挙区・各陣営の動きを追いました。

参院選・熊本選挙区には届け出順にご覧の4人が立候補しています。

【諸派・新 立花 勝樹 候補(57)】
「あちこち回って、NHK党が来たという認知度とスーパーに立ち寄ったとき声掛けしてもらうので、みなさんの声を聴いている」

ポスター掲示板に自ら選挙ポスターを張るのは、諸派・新人の立花 勝樹 さんです。

政治団体・NHK党公認で、選挙カーを使わずバイクで県内各地を回る〈独自のスタイル〉を序盤から貫いています。

『熊本7.20(ななてんにーぜろ)バッテン運動』を展開する立花さん。

各地を回り、今の政治に『ノー』と感じる有権者へ、対話を通して支持を訴えます。

【諸派・新 立花 勝樹 候補(57)】
「障害者やシングルマザーの家庭、経済弱者の支援。物価高対策としては自分の金を守るために暗号資産に換えることも県民に訴えたい」

弱者救済の政治を訴える立花さん。選挙戦終盤も〈独自のスタイル〉で県内を駆け巡ります。

【自民・現 馬場 成志 候補(60)】
「過去2回の選挙と違って今回は大変厳しい戦いになっています」

自民党現職で3回目の当選を目指す馬場 成志 さんはこの中盤戦、自民党に対する逆風などの影響もあり危機感を強めています。

13日は党総裁の石破茂総理大臣が熊本入り。現職の総理が応援に入るのは2017年の衆院選以来、8年ぶりです。

【前川 收 自民党県連会長】
「本当に厳しい戦い。厳しいから総理がお見えになった。総理が来て、よもやなことを起こしてはならない」

【石破 茂 首相】
「地方から日本を変える、熊本から日本をつくる。その強い思いを持っている、誰よりも持っている馬場成志に力を貸してほしい」

馬場さんは、序盤から党所属の国会議員や県議らと県内各地の支援団体を回り組織票固めに注力。加えて今回は党本部からのバックアップも手厚く、逆風の中でも戦い方に手応えを感じているようです。

【自民・現 馬場 成志 候補(60)】
「各地域でフル稼働しているので、ものすごく感触はある。一方、厳しい空気もあるので、その分、活動の展開も6年前よりしっかりやってもらっているので、確実に戦いは前に進んでいる」

馬場さんは「今、熊本は大きなチャンスの中にある」と述べた上で、自民党が国会議員の議席を独占する現在の状況を死守し、「〈チーム熊本〉の一員として今後も〈スクラム〉を組んで政策を前に進めていきたい」と訴えます。

【参政・新 山口 誠太郎 候補(36)】
「少しずつでも票を積み重ねて、何とか、この熊本、保守王国、自民党を倒していきたい。そのためには、みなさんの力が必要」

参政党・新人の山口 誠太郎 さんです。

先週土曜日は神谷 宗幣 代表も応援に駆け付け、下通アーケードには約1000人の聴衆が詰めかけました。

【参政党 神谷 宗幣 代表】
「一気に多くの人に知ってもらえるようになった。でもこんなことで調子に乗っている場合ではない。ここからが本番。これから積み上げていく。積み上げるのは神谷宗幣でもなく、山口くんでもない、みなさんですよ。みんなが一緒に積み上げていくんだ、これから」

神谷代表は、今回の参院選で参政党への支持が拡大傾向にあることを踏まえ、「戦いはこれからだ」と強調。「今まで50%だった投票率が80%まで上がれば国の方向性が大きく変わる」と呼びかけました。

山口さんも投票率をいかに上げられるかがカギになるとみていて、中盤戦は八代市など県南部でも遊説を行い、「政治を〈我が事〉として考えてほしい」と訴えます。

【参政・新 山口 誠太郎 候補(36)】
「今まで無関心だった人や投票に行ったことない人を巻き込んで投票率を上げることで、我々にも勝機があると考えている。一人一人と会って『まずは投票に行ってほしい』と訴えていきたい」

【立憲・新 鎌田 聡 候補(60)】
「『金(財源)がない』と言って(減税を)やらないが、2万円ずつ配る。〈物価高対策〉ではなく〈選挙対策〉。選挙対策に税金を使っている」

7期26年務めた県議会議員を辞職し、国政に初めて挑む立憲民主党・新人の鎌田 聡 さんです。

自民党の1人当たり2万円を給付する公約に対して、「物価高対策ではなく、選挙対策だ」と批判し、「消費税減税で国民の生活を救うべきだ」と訴えます。

選挙戦中盤も元幹事長の岡田 克也 常任顧問や長妻 昭 代表代行、辻元 清美 代表代行など党本部から幹部が続々と熊本に応援に入り、食料品の消費税ゼロやガソリン税の暫定税率廃止など党の公約を打ち出します。

【立憲・新 鎌田 聡 候補(60)】
「地方で暮らす人のために『政治』はあるべきだ。強いところをさらに強くする政治ではいけない。県選出国会議員は全部自民党。『チーム熊本』と口々に言う。『チーム熊本』は、もしかすると強いところを強くする一部が得をするチームではないかと思う。だから変えなければならない」

また、鎌田 さんは、国が川辺川に建設予定の流水型ダムや水俣病問題にも触れ、県選出の国会議員の議席を自民党が独占する現状について「県民の声が国会に届いていない」と批判。「多様な声を国会に届けたい」と訴え、「みんなで熊本を変えよう」と呼びかけ、支持拡大を図ります。

テレビ熊本
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