連日熱戦が続いている夏の甲子園県予選。15日は2回戦4試合が行われ、鹿児島工業対鹿児島の一戦は、まさに両チーム総力戦、延長12回の激闘となりました。

鴨池市民球場の第2試合は、春の九州大会・県予選で準優勝している鹿児島工業とノーシードの鹿児島が対戦しました。

試合が動いたのは4回でした。鹿児島工業は内野安打や相手のエラーなどで1アウト満塁のチャンスを作ると、6番・三浦。センターオーバーのタイムリーツーベースで鹿児島工業が2点を先制します。

この後8番・外薗にもタイムリーが飛び出し、この回一挙4得点、5回にも1点を加えた鹿児島工業が5点をリードする展開に。

何とか流れを引き寄せたい鹿児島は、6回からマウンドに上がった楠生が力投を見せ6回、7回を無失点で切り抜けます。すると7回のウラ、その楠生がレフト前ヒットで反撃ののろしを上げると、続く代打・松山もファースト強襲の内野安打で1アウト3塁・1塁とチャンスを広げます。

そして打席には9番・山下。鹿児島が1点を返し、続くバッター・キャプテン平川にも長打が飛び出し、5対2と鹿児島工業に詰め寄ります。

ドラマは8回に待っていました。勢いに乗る鹿児島はヒットやフォアボールで2アウトながら満塁とし、前の打席タイムリーの山下。左中間へのヒット、走者一掃・値千金のタイムリーでついに鹿児島が鹿児島工業に追いつきます!

試合は延長タイブレークに突入。どちらに流れが傾くかわからない中、鹿児島工業は一人で力投を続ける先発の不笠がエースの意地を見せます。緊張の場面で三者連続三振。球場が沸きます。

その後互いに1点を追加するも、12回にも1点を追加した鹿児島工業が3時間にも渡る激闘を制し、3回戦進出を決めました。

鹿児島・平川龍キャプテン(3年)
「最後までこの仲間でやれたということに、すごく悔しい気持ちもあるが、後悔はない気持ち」

鹿児島工業・エース 不笠宗太郎選手(3年)
「まず勝てて良かった。みんなが打ってくれてつないでくれて点を取れたので、次の試合もみんな打って勢いがある形で勝てれば良い」

15日のその他の試合では、国分、加治木、鹿児島玉龍が勝って、3回戦にコマを進めました。16日も2回戦4試合が予定されています。

鹿児島テレビ
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