新燃岳の噴火による降灰の影響で、霧島市の霧島地区の一部で続いていた断水は多くが解消したものの、いまだに温泉は供給停止の状態が続いています。
17日朝の噴火直後を捉えた新燃岳の映像です。
新燃岳では15日から連続噴火が続いていて、17日9時半ごろの噴火では噴煙の高さが火口から1500m上空まで達しました。
引き続き活発な活動が続く新燃岳の降灰の影響で、34軒の住宅や店舗などで断水となっていた霧島地区です。
国宝・霧島神宮を含むこの地区では16日までに復旧作業を終え、全ての断水が解消したということです。
観光客
「ニュースを見たら川が濁ったりしていて、ものすごく心配した」
霧島神宮の門前町の飲食店で17日から水道を使い始めました。
店主は安堵した一方で観光への影響を懸念しています。
飲食店の店主
「ほっとした。ただ、やっぱり新燃岳の関係で観光客が少ないかな。売上は5分の1くらい。水道が出てくれてホッとしている」
一方、夏山の季節、多くの登山客が訪れる高千穂河原では断水がまだ続いています。
水道を管理する県によりますと、配管が土石流で流された場所が複数カ所あるとみられ、復旧の見通しは立っていないということです。
さらに深刻な影響が出ているのが温泉です。
霧島地区ではこのように源泉から配管を通してホテルや旅館などに温泉が供給されていますが、配管が一部流失したためそれより下流の262軒に被害が出ています。
そのうちの一つ、神乃湯。
いつもは地元の人や観光客でにぎわう人気の温浴施設ですが、休業を知らせる看板が玄関に掲げられ、17日は車の出入りもなくひっそりと静まりかえっていました。
神乃湯の指定管理 霧島市社会福祉協議会・宇都幸雄霧島支所長
「毎日来る入浴客もいるし、地元の人が大方だが非常に残念だろうなと思う。1日も早い復旧を願っている」