福島県を代表する猪苗代湖が、2025年7月15日に「ラムサール条約」に登録された。ラムサール条約は、地球規模で自然資源の保全を目指した国際的な条約で、今後国などが連携して保全と管理を進めていく。

■絶滅危惧の動植物が生息
福島県の郡山市・会津若松市・猪苗代町にまたがる「猪苗代湖」は、人々の生活を支える水源であるとともに、淡水魚のタナゴや野鳥のカシラダカなど絶滅が危惧される動植物が生息している。冬には多くのコハクチョウが飛来し、羽を休める。

■9つの基準 猪苗代湖は5つを満たす
登録のために条件が決められているラムサール条約は、国際的に重要な湿地であることとして9つの基準があり、猪苗代湖は5つが該当している。
国の内外から注目が高まり、観光客の増加や地域の特産のブランド化なども期待される今回の登録。今後も国や県、自治体などが連携し、美しい猪苗代湖の自然環境を保全していく。
ちなみに登録によって、新たな規制が生じることはないので農業や観光などに影響はないという。

ラムサール条約、日本では猪苗代湖を含めて54カ所が登録されている。東北には8カ所あって、福島県内では「尾瀬」がすでに登録されていて、猪苗代湖は県内2カ所目となる。

福島テレビ
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