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プレスリリース配信元:日本イーライリリー株式会社

「アトピー性皮膚炎に関する最新事情~中等症以上の患者さんの治療実態を調査結果から読み解く~」セミナー7月8日開催

日本イーライリリー株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:シモーネ・トムセン、以下、日本イーライリリー)は、7月8日、報道関係者を対象に「アトピー性皮膚炎に関する最新事情~中等症以上の患者さんの治療実態を調査結果から読み解く~」と題したセミナーを開催しました。





本セミナーではメインイベントとして、アトピー性皮膚炎に悩まれてきたご経験がある俳優の岸谷 五朗(きしたに ごろう)さんと、アトピー性皮膚炎の専門医として医療現場の最前線でご活躍されている近畿大学 医学部 皮膚科学教室 主任教授 大塚 篤司(おおつか あつし)先生による、「アトピー性皮膚炎の生活への影響を考える~患者さんが治療をあきらめなくてよい時代へ~」と題したトークセッションがおこなわれました。アトピー性皮膚炎が日常生活に与える影響や治療に対する意識として、岸谷さんのご経験と意識調査の結果から、患者さんが学業・仕事・睡眠・美容・人間関係など、様々なことに困難を抱えながら日々折り合いをつけて生活している様子がみえてきました。また、そのような状況に慣れてしまうことで、「治療しても変わらない」といった“あきらめ感”が生まれている可能性もみえてきました。この“あきらめ感”を払拭するために、新たな全身療法により、アトピー性皮膚炎の症状が改善できる時代になっている事実を、患者さん自身が十分に認識することが重要であることもトークセッションで話し合われました。

岸谷さんは、トークセッションを通じて以下のようにお話しされました。「成人してからもアトピー性皮膚炎による痒みや肌荒れに悩まされてきました。今回の調査結果にあるように、今でも、外出や旅行の際には治療薬を必ず持っていかなくてはならず満足できていない状況です。先生のお話にあったように、新しい治療薬が登場することは患者にとってうれしいことで、自分に合った治療薬をみつけ使用していくことは大事なことだと思いました。アトピー性皮膚炎の治療をあきらめないことが大切だと感じました。」

また、大塚先生は次のようにコメントされました。「岸谷さんのお話や調査結果にもある通り、アトピー性皮膚炎は患者さんのQOLに大きく影響を及ぼします。そのため、患者さんの中には、様々なことに折り合いをつけ、我慢することが日常となり、症状の改善をあきらめている方もいるようです。近年、複数の新しい治療薬が登場し、治療の選択肢が広がっています。新たな治療法を知ることで、症状の改善が期待できる可能性があります。是非、主治医と相談してみてください。」

また、ここ数年で進化しているアトピー性皮膚炎の治療薬、治療の現状について、大塚先生にご講演いただきました。ご講演の中では、「アトピー性皮膚炎が及ぼす生活への影響や治療に対する実態調査」(参考資料参照)から中等症以上の患者さん(1,015名)の実態についても、ご解説いただきました。本調査は、中等症以上の患者さんを対象に実施し、現状の治療に対して患者さんが「あきらめ感」を抱いている可能性や、新しい治療薬に関する情報が患者さんに十分に届いていない実態が示唆されました。具体的には、現在の治療薬に「満足している」と回答した患者さんは37%、「現在の治療で症状が良くなると思っている」と回答した患者さんは31%にとどまりました。また、治療薬に関する情報収集の状況について「治療薬について5年以上調べていない」と回答した患者さんが58%にのぼり、直近5年間で発売されたアトピー性皮膚炎の新しい全身療法を知っていると答えた患者さんは12%にとどまりました。





セミナーや調査であきらかになったように、「アトピーとの付き合い方は変わらない」とあきらめ感を抱きながらも、心の奥では「もっとよくなりたい」と感じている患者さんは少なくありません。そこで、日本イーライリリーは、“アトピーをあきらめない”を始めよう!キャンペーンを開始しました。アトピーの患者さんが疾患への理解を深めることで、新たな治療法について医師に相談しやすくなるよう後押しすることを目的とした疾患啓発キャンペーンです。
詳細はウェブサイトをご覧ください。https://disease.jp.lilly.com/atopic-dermatitis

日本イーライリリーは、今後もアトピー性皮膚炎患者さんの「もっとよくなりたい」と感じている思いに寄り添い、一人でも多くの患者さんが症状による制限のない生活を実現できるよう、貢献してまいります。 

                                            以上

参考資料:「アトピー性皮膚炎が及ぼす生活への影響や治療に対する実態調査」結果概要

現在のアトピー性皮膚炎の治療薬に対して「やや満足している」または「満足している」割合は、患者さんの37%でした(図1)。患者さんの治療薬に対する満足度が低いことがわかりました。
(図1)現在のアトピー性皮膚炎の治療薬に対する満足度 n=1,015





現在のアトピー性皮膚炎の治療をしていくことで、症状は良くなると思うかを質問したところ、「ややそう思う」または「そう思う」割合は、患者さんの31%でした(図2)。現在の治療に対して、患者さんの期待度が低いことがわかりました。
(図2)現在の治療をしていくことで、アトピー性皮膚炎の症状は良くなると思うか n=1,015





アトピー性皮膚炎の治療薬について最後に調べた時期を質問したところ、「直近6~9年以内」「直近9年よりも前」「治療について調べたことはない」と、患者さんの58%が回答しました(図3)。約6割の患者さんが、治療薬について全く調べたことがない、もしくは5年以上調べていないことがわかりました。
(図3)インターネットや本などで、最後にアトピー性皮膚炎の治療薬を調べた時期 n=1,015





直近5年間に発売された治療薬によるアトピー性皮膚炎の新しい全身療法(「飲み薬」や「注射薬」など)についてよく知っていると思うか質問したところ、「ややそう思う」または「そう思う」割合は患者さんの12%でした(図4)。近年、様々な新しい治療薬の登場によりアトピー性皮膚炎の治療選択肢は広がっていますが、新しい治療薬について知らない患者さんが多いことがわかりました。
(図4)直近5年間に発売された治療薬によるアトピー性皮膚炎の新しい全身療法(「飲み薬」や「注射薬」など)についてよく知っていると思うか n=1,015





【調査概要】
調 査 主 体 :日本イーライリリー株式会社
実   査 :株式会社インテージヘルスケア
調 査 手 法 :インターネット調査
調 査 地 域 :日本全国
実 施 期 間 :スクリーニング調査 2025年3月5日~3月13日  
       本調査 2025年3月28日~4月4日
解 析 対 象 :中等症以上のアトピー性皮膚炎の患者さん
       *分類方法:POEMスコア8点以上・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
       18~79歳/直近1年間に、アトピー性皮膚炎の治療のために医師から薬を処方してもら
       った人
有効回答数 :1,015名
監   修 :近畿大学 医学部 皮膚科学教室 主任教授 大塚 篤司 先生

調査結果について
詳細な結果についてはデータ資料をご参照ください。

アトピー性皮膚炎について
日本におけるアトピー性皮膚炎の患者さんは、厚生労働省によると160.9万人と推計されています(1)。アトピー性皮膚炎は、体のあらゆる部位の強い痒み、皮膚の乾燥及び炎症を特徴とする慢性及び再発性の皮膚疾患です(2)。臨床的にも生物学的にも多様性のある疾患ですが、症状の表れ方も多彩であり、予測不可能な増悪を伴うことが特徴です(3)。痒みによって掻いてしまうことで更に皮膚損傷を引き起こします(4)。アトピー性皮膚炎患者さんは、 睡眠、日常生活、社会生活に影響しうるほど不快な強い持続性の痒みをしばしば訴えます。

日本イーライリリーについて
日本イーライリリー株式会社は、米国イーライリリー・アンド・カンパニーの日本法人です。日本の患者さんが健康で豊かな生活を送れるよう、日本で50年にわたり最先端の科学に思いやりを融合させ、世界水準の革新的な医薬品を開発し提供してきました。現在、がん、糖尿病、アルツハイマー病などの中枢神経系疾患や自己免疫疾患など、幅広い領域で日本の医療に貢献しています。詳細はウェブサイトをご覧ください。https://www.lilly.com/jp

〈このプレスリリースは、重工研究会、本町記者会、厚生労働記者会、厚生日比谷クラブ、道修町薬業記者クラブへ配付しています〉

(1) 厚生労働省「令和5年患者調査」
(2) Weidinger S, Novak N. Lancet. 2016;387:1109-1122.
(3) Langan SM, et al. Arch Dermatol. 2008;142:1109.
(4) Yosipovitch G, et al. Curr Allergy Rep. 2008;8:306-311

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