長男を粘着テープで巻き付けて拘束し、十分な食事を与えず心肺停止にさせるなどした罪に問われている祖父と母親の裁判で、広島地裁は祖父に懲役3年6か月、母親に懲役3年の判決を言い渡しました。
判決によりますと祖父の熊谷和弘被告と母親の瞳被告は去年9月、当時3歳だった長男を粘着テープで巻き付けて拘束。
痩せ細った長男に十分な食事を与えなかった上病院にも連れて行かず、心肺停止にさせ低酸素脳症の傷害を負わせた罪に問われていました。
14日の判決公判で広島地裁の櫻井真理子裁判官は、「被害者が極度にやせ細るなど、医療機関を受診させるべき状態を目の当たりにしながら、虐待を疑われるなどと考えて先送りにし、食事も断続的に抜き続けた行為は非常に悪質で危険」と指摘。
「和弘被告は瞳被告に食事を抜くことを指示するなど主導し、瞳被告も粘着テープで緊縛するなどした」として、和弘被告に懲役3年6か月瞳被告に懲役3年の判決を言い渡しました。