噴火活動が続く霧島連山の新燃岳の火山灰により、水道と温泉の配管が壊れ、10日から鹿児島県霧島市の一部地域で断水が起き、温泉の供給ができなくなっています。
復旧のめどは立っていないとしています。
霧島市によりますと、10日午後4時ごろに、霧島市霧島田口の霧島神宮の付近と霧島神宮台の2つの地域で、宿泊施設や民家など合わせて34戸で水が供給できなくなり、断水が現在も続いています。
また、旅館や温泉施設など30の施設と、一般の232世帯に温泉の供給ができなくなっています。
断水の原因は水道の配管と温泉の配管に、新燃岳の火山灰を含む土砂が流れ込み、破損したことによるものとみられています。
霧島市では霧島神宮台と霧島神宮観光案内所の2カ所に給水所を設置し、非常用の飲料水を配布しています。
断水の影響で、霧島神宮前の温泉宿や飲食店は、ほとんどが臨時休業となっています。
住民
「雨水がたまるように、トイレ用に。これ(プラスチック製のボックスなど)に水がたまればいいなあと思って。雨に頼るしかない。たまった水を室内の植物に(使う)」
霧島市では土砂が流れた現場の安全が確認され次第、復旧作業を行うことにしています。