山肌に沿って大量の煙を上げながら燃え盛る炎。
すぐそばには建物も見えます。
フランス南部のマルセイユ郊外で8日発生した山火事の現場です。
当局によるとこれまでに146人がけがをしたということです。
消火活動に向かう消防車が止まった場所の周囲には、黒い煙が立ち込めていました。
避難した住民は、炎の勢いを「火がどんどん近づいてきた。気になって外を見に行ったら煙と火で何も見えなくなり、隣りの庭では巨大な炎が見えたんだ」と話しています。
ロイター通信は出火原因について、マルセイユ郊外の高速道路で起きた車両火災の火が強風の影響で燃え広がったと伝えています。
この山火事を捉えた衛星画像からは、煙がマルセイユから地中海方向に100km以上にわたって延びている様子が確認できます。
これまでに1000人以上の消防士やヘリコプターなどが消火活動に当たりましたが、約750haが焼失したということです。
市民や消防士など合わせて146人がけがをしていて、このうち25人が病院に搬送されたということです。
また、山火事により近くの空港が一時閉鎖され、周辺の住民が自宅待機を余儀なくされるなどの影響も出ています。
一方、世界各地では大規模な自然災害が相次いでいます。
東南アジアのマレーシアにあるキナバル山で撮影された映像ではハイキングコースに大量の雨水が流れ落ちていることが分かります。
この地域では10日に集中豪雨が発生。
登山者たちは、激流の中ロープを伝っての下山を強いられました。