被爆80年の今年8月6日に行われる平和記念式典の概要がきょう発表されました。
今年は過去最多となる124の国と地域が参列の意向を示しています。
11日行われた会見では、こども代表の小学生などが抱負を語りました。
【こども代表・関口千恵璃さん】
「今、世界各地で起きている戦争を引き起こしている主導者の人たちに平和の大切さや物事を争いではなく話し合って解決することの大切さに気づいてもらえるような平和への誓いを伝えたいです」
【こども代表・佐々木駿さん】
「戦争の悲惨さや平和の大切さを日本だけではなく世界中に発信していきたいと思っています」
被爆80年となる今年の式典には、124の国・地域と欧州連合代表部が参列する意向を示していて、過去最多となる見込みです。
紛争が続く「イスラエル」や「パレスチナ」も参列する予定のほか、台湾も今年初めて参加します。
核保有国についてはイギリス、フランス、インドの参列が予定されていて、アメリカは「調整中」としています。
一方、ロシアのほか、中国やパキスタン、北朝鮮からは回答がないということです。
式典をめぐっては広島市は去年まで各国に招待状を出していましたが、今年は開催を案内する通知文を”すべての”国と地域に送っていました。
参列国が増えたことについて広島市は、「今年が被爆80年の節目の年であることや、核兵器廃絶に向けた広島市の取り組みが注目されたのだと思う」などと見解を示しています。