「あの日のきょうにずきゅん」テレビ新広島、放送50年の歴史の中から、あの日のニュースを振り返ります。

今から37年前の1988年7月12日、JR広島駅で暴力団の抗争で発砲されたピストルの弾が乗客に当たり重軽傷を負うという事件がありました。

この事件は、1988年7月12日午後5時半ごろ、乗降客で混雑するJR広島駅の新幹線ホームで、暴力団員5人が対立する暴力団の組長らにピストルで数十発を発砲、組長側もピストルで応戦し一般の乗客3人を含む4人が重軽傷を負ったものです。

事件後、新幹線ホームの窓ガラスや行き先案内板には弾の痕が生々しく残り、捜査員らが、線路上でピストルの弾を探す姿が見られました。

暴力団内部の抗争事件が背景にあり実行犯5人と指示した3人、応戦した2人はいずれも逮捕起訴されのちに懲役6年から16年の実刑判決が言い渡されました。

裁判長は「市民を巻き添えにし、無防備の客を恐怖のどん底におとしいれた犯行は、無差別殺人と同じだ」と断じました。

(メモ)
・実行犯5人は懲役13年から14年の実刑判決(91年一審判決、93年控訴棄却)
・指示役3人は懲役6年から16年の実刑判決(95年一審判決、99年控訴棄却)
・応戦した2人は懲役6年の実刑判決(90年一審判決、91年控訴棄却)

テレビ新広島
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