連日続く暑さで野菜たちも「夏バテ」です。
夏野菜の代表格トマトに暑さの影響が出ています。

富山市友杉の大平園芸では、4つの農業用ハウスでおよそ3品種5200株のトマトを栽培しています。
連日の暑さでそのトマトに異変が…。

*大平園芸 大平真也社長
「本来なら房のところに全てトマトがなる。暑さの影響で受粉できていない。なのでここはトマトができない。暑すぎて生理的に受粉できない気温になっている」
トマトの生育には、気温20度から25度が適していますが、連日の暑さで農業用ハウスの室温は40度近くとなります。

高温が続くと、トマトの花粉がダメージを受けて受粉しづらくなり、収量の大幅な減少につながると言います。
*大平園芸 大平真也社長
「窓を開けたり、上についている天窓を使って熱を逃がしている」
暑さの影響は他にも・・・

*大平園芸 大平真也社長
「葉を食べてしまって、葉が枯れてしまう。光合成をして実に栄養を与えることができない。根からも栄養は与えられるが、生育自体弱くなる。実が青い状態でも虫が入ってしまい、これはもう出荷できない」

トマトに付く害虫トマトバギガ。
幼虫は成長すると体長8ミリほどになり、トマトなどナス科の植物に被害を与えます。
これまでもこの害虫による被害はありましたが、農業用ハウス全体に被害が及んでしまったのは今年が初めてだといいます。

*大平園芸 大平真也社長
「出荷できないものは全て廃棄。おそらく3割から4割くらい出荷できない」
大平園芸では害虫の処理を徹底し、被害を来年に持ち越さないよう対策をしていくということです。