富山市の富富富とコシヒカリのほ場では、猛暑によるコメの高温障害が懸念される中、コメの生育状況を確認する現地検討会が開かれました。
これは県がコメの高い品質を維持するため開いたもので、農協の担当者や生産農家などおよそ100人が参加しました。
このうち富山市月岡のコシヒカリのほ場では、稲穂の元となる幼穂の長さが2ミリで去年よりも順調に生育していることが確認されました。
その一方で、強い日差しで田んぼの水が蒸発しやすくなっていることから、指導員はよりきめ細かい水管理の徹底を指導していました。
県産米の一等米比率は、去年90.7%と猛暑による影響で過去2番目の低さとなったおととしより28.8ポイント回復しています。
今年も猛暑が予想される中、コメ栽培農家は稲の穂が出るこれからの時期がコメの品質を左右するとして、「より一層、水管理や追肥などをこまめにやっていきたい」と話していました。
*コメ農家 熊南昭浩さん
「生育に関しては天候が相手なので、台風などはどうしようもない。できることはやっていきたい」
*富山県農業技術課 板谷恭平さん
「観測史上、暑い夏になってきている。今後も高温が続く。水稲の色がさめたり、品質が悪くなったりする懸念がある。水管理や追肥の徹底を呼びかけたい」