教員による性暴力事件が相次いで発覚したことを受け、文部科学省は全国の教育委員会の教育長に対し、研修の繰り返しの実施や教室の定期点検などを改めて求めました。
文科省は10日、全国の都道府県と政令指定都市の教育委員会の教育長と、オンラインで会議を行いました。
文科省から全国の教育委員会に対しては、7月1日に児童生徒への性暴力等の防止のため服務規律の確保の徹底を求める通知を出していて、会議では改めてお願いしたいこととして5つ取り上げました。
1、教員性暴力等防止法の趣旨および規定、その指針について改めて確認
2、研修の状況を確認をしながら、必要に応じて繰り返し実施
3、被害を未然に防止するため教室などを日頃から定期的に点検
4、児童生徒の活動の様子などを撮影する場合、公的な学校所有等の端末で行い、常に管理職を含め、複数人で確認できる状態で管理
5、児童生徒や保護者の相談窓口などを改めて子供たち、保護者に周知
さらに文科省は「教育行政に携わる私たちにとって今、危機的な状況である、教師による性暴力は根絶をしていかなければならない」と強調しました。
その上で、「毎日の学校生活を安心して送るという、当たり前の教育活動の基本を全ての子供たち、保護者に届けられるようそれぞれの教育委員会、各局長がリーダーシップを発揮して、児童生徒等に関する性犯罪、性暴力等は絶対に許さないという姿勢を今一度明確にして取り組みの徹底をお願いしたい」としました。