勝山市の県立恐竜博物館の開館25周年を記念した特別展が11日に開幕するのを前に、展示が報道陣に公開されました。
県立恐竜博物館の特別展「獣脚類2025」のテーマは、ティラノサウルスに代表される獣脚類の進化です。
吉田圭吾アナウンサー:
「中に入ってみると、迫力ある恐竜の骨格が出迎えてくれます。中でも目玉の一つは、スピノサウルスが泳ぐ姿を天井からつり下げて展示した全身復元骨格です」
スピノサウルスは、約1億年前(後期白亜紀の初頭)に北アフリカに生息していたとされる獣脚類で、日本では初めて公開されます。
全長は14メートル、細長い頭骨や背中の大きな帆が特徴で、最新の学説では陸上を歩いていただけでなく、水中を泳いで移動したと考えられています。
会場では、空中を泳いでいるかのような演出で、海中を泳ぐスピノサウルスの全身骨格が展示されています。
県立恐竜博物館の服部研究員は「これだけ変わり者の恐竜はなかなかいないと印象付けられるのがスピノサウルス。獣脚類て何だろうと思っている人にも、肉食恐竜だけじゃないということを実感してほしい」と話します。
そのほか、勝山市で発見され2023年に命名された新種の恐竜「ティラノミムス・フクイエンシス」の全身復元骨格がお披露目されます。世界初公開です。
また、日本初公開で、白亜紀末期に中国に生息していた肉食恐竜「アジアティラヌス」の実物化石も並びます。
県立恐竜博物館の特別展「獣脚類2025」は、7月11日から11月3日まで開かれます。