岡山県里庄町の職員が懲戒処分です。社会保険の資格があるにもかかわらず国民健康保険で受診した人に対する医療費の返還請求を怠り、町に123万円余りの損害を与えたとして男性職員2人が減給などの懲戒処分を受けました。
懲戒処分を受けたのは、いずれも50代の男性職員で里庄町町民課の課長補佐と当時の町民課の課長です。
町によりますと課長補佐は、2020年4月から2022年11月にかけて社会保険の資格があるにもかかわらず国民健康保険で医療機関を受診した28人に対し、医療費の返還請求を怠り、あわせて35件123万円余りの損害を町に与えたということです。
町は7月10日付で課長補佐を2カ月間減給10分の1、当時の課長を、管理監督責任を理由に戒告処分としました。課長補佐は「業務多忙で処理ができなかった」と説明していて、損害分については全額、町に寄付として支払っています。
町は、対象者にあらためての医療費の請求はせず、チェック体制を強化し再発防止に努めるとしています。