猛暑の救世主、駅ナカ図書館 〜小矢部市のクーリングシェルター〜

連日の猛暑が続くなか、涼しい室内で過ごせる図書館の利用者が増加しているようだ。特に注目したのは、駅構内という絶好のロケーションを持つ富山県の小矢部市民図書館。
駅から徒歩10秒、涼しさ抜群の読書空間

小矢部市民図書館はあいの風とやま鉄道石動駅の構内に位置し、電車利用者にとって極めて便利な施設となっている。駅から降りてすぐに立ち寄れるこの図書館は、単なる本の貸出施設にとどまらない機能を持っている。

室内は徹底した温度管理がなされており、取材時の温度計は25.6度を示していた。外気温との差は歴然で、館内に一歩足を踏み入れた瞬間から涼しさを体感できる。
熱中症対策の拠点としての新たな役割

この小矢部市民図書館は、市のクーリングシェルターとしても正式に登録されている施設だ。クーリングシェルターとは「熱中症特別警戒アラート」発表時に、市町村が指定する暑さをしのぐための公共施設のことである。
取材当日は「熱中症警戒アラート」が発表されていて、多くの市民が涼を求めて来館していた。
実はこうしたクーリングシェルターは富山県内に218箇所も存在する。図書館やコミュニティセンターなどが主に指定されており、身近な暑さ対策の拠点として機能している。
猛暑が続く今夏、通勤・通学路の途中にあるクーリングシェルターの場所を事前に確認しておくことで、熱中症予防に役立てることができるのではないか。