ジビエの利用推進活動を行っている鳥取県の「ほうきのジビエ推進協議会」で、男性の事務局員が協議会の事業費など約220万円を私的に流用していたことが分かり、協議会側が、9日公表するとともに謝罪しました。
「皆さんにご心配ご迷惑をおかけして申し訳ないです。」
「ほうきのジビエ推進協議会」の9日公表によると、事業費などを私的に流用をしたのは協議会の事務局員だった50代の男性です。
この事務局員は、2024年10月から2025年2月にかけてジビエのPRイベントに鳥取県から委託された事業資金や集金した会員からの会費などを協議会の口座から無断で引き出して、私的に流用し総額は約220万円にのぼっていたとしています。
2025年3月に本人が申し出たことで発覚したということです。
協議会は、この事務局員を3月末に懲戒解雇しました。流用した金の使い道は9日の会見では明らかにされませんでしたが、関係者への取材では出会い系サイトで知り合った女性から持ちかけられた物品販売の事業に使ったと話していた、ということです。
「ほうきのジビエ推進協議会」は、鳥取県中西部でジビエ活用に取り組む狩猟や食肉処理業者それに料理人などが結集して、7年前に立ち上げた任意団体で鳥取県など行政からの事業の委託なども受けています。
元事務局員は流用した約220万円のうち約70万円は返金したという事ですが、協議会では刑事告訴も視野に県と警察に報告・相談しているとしています。