台湾で9日、中国からの攻撃を想定した大規模な軍事演習が始まりました。中国からの圧力が増す中、演習は過去最長の10日間に渡って実施されます。
9日から始まったのは過去最大規模の軍事演習「漢光(かんこう)」です。
台湾メディアによりますと、中国軍の武力を使わずに損害を与える「グレーゾーン攻撃」を想定しています。また、今年の演習では、過去最大となる予備役約2万2000人が参加するほか、大型商業施設と連携して市民の避難訓練も行うことで、官民一体の防衛能力を向上させる目的があります。
中国による台湾への圧力が増す中、演習は、これまで5日間だった期間を過去最長の10日間に延長し、昼夜問わず、7月18日まで行われます。
こうした中、中国は9日、台湾のドローン企業など8社に対し、軍事利用が可能な民間製品について輸出を禁止すると発表し、「台湾の独立勢力による挑発行為に対する警告」だとしています。