街の安全を守る消防団。そこでパトロールを行っていたのは…。

「第一部巡回班より詰め所、どうぞ」消防団員歴8年のイェリマ・モーリスさん、37歳。

西アフリカにあるベナン共和国出身の“外国人消防団員”です。
「いってらっしゃい。頑張ってー!」とお子さんに送り出されるモーリスさん。
伊那市消防団 イェリマ・モーリスさん(37):
ちょうど人がいないので、みんな年寄りだから。分団はだんだん人が足りない。
高齢化などにより、人手不足が深刻な消防団。

モーリスさんは、温かく迎え入れてくれた“地域への恩返しのため”、消防団員として、街の安全を守っているのです。

伊那市消防団 イェリマ・モーリスさん(37):
消防団に入らないと火事になっても消す事はできないから。だけど知り合いだもん、みんな。 それだけ困っているなら『村の仕事ならやります』と心に決めて。
故郷では、農業や警備員などをしていたモーリスさん。

当時、青年海外協力隊でベナンを訪れていた妻・自由理(しゅり)さんと出会い結婚。
9年前から日本での生活が始まりました。

伊那市消防団 イェリマ・モーリスさん(37):
移住は不安でしたね。知らない人のところに行くから。でも日本に来て問題は全然何もなかったです。いい人ばかり。消防団は大変かも知れないけど、みんな頑張っていて いつも楽しいですね。みんな笑いながら、それが一番大事だから。
地域の安全を守るモーリスさんの活動はあすも続きます。
(「イット!」5月22日放送より)
この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。
ギャラリーページはこちら(16枚)